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酉の市は横浜でもー山芋の揚げ物の屋台もあり
酉の市といえば、浅草の鷲神社が有名ですが、他の場所でも思ったよりもけっこうやっている神社は多いものです。
今回は、横浜の酉の市をご紹介します。横浜では、金刀比羅・大鷲神社で酉の市をやっています。
横浜の酉の市は、比較的コンパクトなのですが、屋台も多く、熊手売りの出店も思ったよりもありました。練馬の酉の市に比べたら、横浜のほうがお店は多かったです。
横浜の場合、何と言っても、商店街の中が参拝順路となっています。別の道からでも行けますが、横浜橋(よこはまばし)商店街を通っていけば、途中で、立ち食いしながら行けますよ。
私もいろいろな神社に行きましたが、参拝順路と書かれたものが商店街の通りの中に掲げられているのを見たのは初めてです。
途中で立ち寄りながら(福美さんで、トッポギなど食べながら)参拝順路の矢印が指し示す方向に向かって歩いて行きました。ただ、気をつけていただきたいのが、まっすぐ行きすぎないことです。
途中で曲がって、このようなかなり細い道を通って行きます。そうでないと、遠回りになりますから。この小道を通って行けば、ちょっとバックする形になりますが、大鷲神社のほうへ行けます。
自家製キムチが目印です。
先程の商店街に掲げられていた「参拝順路」の垂れ幕の矢印の方向に注意です。
途中で矢印の向きが変わっていますから。そこで、「こんなところで左折するの?」と思いながら小道を通り抜けますと、左手に提灯の光が見えました。
あのまま歩いていたら、たどり着けないわけではないけれど、かなり遠回りになりそうでした。
横浜市南区真金町の金刀比羅大鷲神社
この提灯の明かりが目印です。小道を通って左手を見ると、この光が見えてきます。やはり、酉の市は暗くなってからがいいですね。
私が行った時は、日没後間もなくだったので、暗くなっていますが、それほど人が並んでいませんでした。これからが本番でしょう。
参拝者は五列にお並びくださいと、書いてありましたが、私が行った時点では五列に並ばなくて、3列くらいしか横に広がっていませんでした。7時、8時くらいになったら、五列に並ばないと、列が長すぎてダメでしょうね。
鳥居の下を確認すると、金刀比羅大鷲神社となっていて、やはり、金刀比羅が先に書いてあります。大鷲神社は、後から勧請したそうです。元の社殿は、別宮にあったのに、今は金刀比羅神社の相殿となっているとのこと。
どこの酉の市も人混みで行列だけでくたびれますが、まだ早めの時間だったのか、もっと時間がかかるかと思いきや、思ったよりも早く参拝できました。
境内はこじんまりとしていました。これからが人が多くなって身動きできなくなるのかな。
暗くて少しわかりづらいですが、社号標に、金刀比羅大鷲神社と書かれています。
神社の前には参道となるまっすぐな道がありましたので、今度はそちらを歩いてみることにしました。
その参道は、屋台がズラッと並んでいますが、神社に向かって右側に、今回、お目当てだった、山芋を揚げている屋台がありました。
「山芋」と書いてあるので、間違いありません。一パック、500円なり。揚げたそばから、売れていきます。私が行った時は、まだ列がそれほどでもなかったのですが、すぐに長蛇になりました。
山芋って、こんなに美味しかったのかと思うくらい、イケる味です。中に、小さく切ったタコも入っていました。
横浜市教育委員会の第1号無形民俗文化財に指定されている酉の市
さて、ここまで来て、食べるだけ食べて帰るわけにはいきません。熊手です。しかし、屋台が続くものの、熊手はどこで売っているのか?
おそらく地下鉄が下を通るメイン通りで売っているのだろうとあたりをつけまして、ブルーライン(横浜市営地下鉄)の阪東橋駅のほうへ向かっていきました。大通り公園のほうですね。
しばらく行きますと、提灯が見えてきましたよ。あれが熊手売りの出店だろうとわかりました。
わかりますでしょうか。けっこうお店の提灯が続いていますよね。ここが熊手売りのお店が固まっているところです。
熊手は、商売をやっている人、事業をしている人くらいしか買わないのでしょうが、これが売り切ってしまうのでしょうね。
私は初めて、大きな熊手が売れるところを見ました。とは言っても、売るのは大変です。なんせ、こんな上に飾って(上に飾っているのは、縁起がいいからでしょうが)あるのに、そこから降ろさないといけません。
こうやって二人がかりで、なんとか熊手を降ろしていました。ここから会社に持っていって、社内に飾るのでしょうが、かなり目立ちますね。
以前、役所の内部にかなり大きな熊手があるのを見つけたことがありますが、広いところでないと熊手が大きすぎてこれまた、飾るのに場所が必要となります。
熊手はどれとして同じものがありません。おかめが付いているのが多いですね。来年は酉の年だからか、金の鶏とか、フクロウ(不苦労)が付いたものもよく見ました(フクロウの人形がけっこう可愛かったです)。
あとは、定番の鯛、めでたいの鯛です。鶴や打ち出の小槌、小判、俵、稲穂などですね。五穀豊穣でしょうか。
他の浅草だとか、新宿だとかの酉の市は、どんなものが付いた熊手が売れていたのでしょう。
商売繁盛を祈念して、掛け声がありました。「商売繁盛、商売繁盛」と、お店の人に言われて、買った人は嬉しそうでした。
私もひとつ小さめのものを買いました。本来は、値切ったり、すぐには買わないで、その値切った分をご祝儀として渡すようですが、私のような小さなタイプの熊手は値切ったり、ということもなく、そのままの値段でそのまま買いました。
まぁ、徐々に大きな熊手にしていきますから、これでいいのです。電車で帰るのに、大きな熊手は目立ちすぎますし(言い訳)。
それにしても、あのような一番上に飾ってあった熊手は、一体、いくらするのでしょう。大きめなのは、会社さんですね。個人なら、政治家とか有名人くらいでしょうか。縁起をかつぐタイプの職の人になりそうです。
2013年に浅草の鷲神社の酉の市に行ってきたので、その写真も一緒にアップします。
浅草、鷲神社の酉の市
浅草の鷲神社の酉の市です。休みの日と重なったため、かなりの人出でした。1時間以上並びまして、やっと鷲神社の入り口に。
入り口でも食べ物など売っているのですが、この行列のため、買えません。神社入り口には、若い男性2人がお祓いしてくれました。
熊手は、幸福をかっこむ(掻きこむ)ということで、縁起物です。神社産廃の行列のため、買うことができませんが、並んでいる間、どんなものがあるのか、見ながら、進んでいきました。
やっとのことで、お賽銭を入れて、参拝することができました。
神社の巫女さんが売っている熊手は、シンプルなものですが、境内で売っている熊手は、派手なものばかりです。芸能人や政治家の名前も掲げていましたが、買うのは、商売をやっている方が、商売繁盛を願って買うようです。ご商売が大きくなるにつけ、大きい熊手に変えていくのがいいのだとか。そういえば、会社で見かける熊手は、かなり大きいです。いくらするのでしょう?