以前より参加したいなと思っていた菊供養に行ってきました。

浅草観音御縁日と提灯に書いてありますが、御縁日は7月のほうずき市が行われる四万六千日が有名です。

しかし、10月には菊供養があるのですよ。

このときは、春の本尊示現会の金龍の舞と同じく、金龍の舞が見られます。

菊供養は、息災延命の祈願祭です。

もともとは、重陽の節句、すなわち旧暦の9月9日のお祭りです。

一番大きな陽の数である9が重なる日です。

日本では、桃の節句、端午の節句、七草粥の人日の節句はよくやりますが、重陽の節句はあまり聞きませんね。

中国では、高い山に登って菊を浮かべたお酒を飲む日なのです(ハイキングが流行りです)。

 

菊を交換するお参りが菊供養会

参道にはきれいな菊が飾られています。

浅草寺くらいの大きなお寺さんは、毎月何かしら行事がありますが、この菊供養は比較的高齢の方が参加しているようでした。

この菊供養会ですが、まずは、菊を本堂のほうへ持っていきます。

 

私は、前もってどこかで買ってから行くのかと思っていたら、境内の手水舎の近くで売っているのですね。

ちょっと探しましたけど、わからなければ、お寺の人に聞くとよいです。

境内の一箇所に売っている場所があります。

 

この菊の束を本堂のところに持っていき、交換するのです。

おもしろいですよね。

ですので、先に菊を買っておきます。私が行ったときは、一束が400円でした。

この菊の束をお坊さんに渡して、交換するのです。観音さまの菊との交換会ですね。

前もって買って行くとなると、電車内で菊の束を持ったままになりますが、本堂近くで売っていただけると楽でいいですね。

そもそも浅草寺で菊供養が行われたのは「観世音菩薩と菊慈童」をきっかけだそうです。明治31年から始められた行事とのことです。

さて、私の菊の束はどのような菊と交換されるのでしょうか。

渡すのはお坊さんですが、あくまでも観音さまとの交換ですよ。本堂の内陣まで入ります。

それから、菊とは別に御守を買います。買わなくても観音さまと交換した菊があるからいいのですけど、そこはやはり、ね。買ってしまいますよね。長寿のご利益があるといいますし。

 

延命長寿を願う「菊之御守」は、500円でした。

 

菊の御守ですが、菊の花が描いてあるかと思いきや、描いてあったのは、「葉っぱ」のほうでした。

緑のきれいな葉っぱが描かれていました。

それを枕の下に置いて寝るのです。

 

金龍山という山号にちなんだ金龍の舞は金運アップにもなりそうな

 

この菊供養の日には、浅草寺の金龍の舞を見ることができます。

境内の広い場所で演奏とともに舞を見ることができます。

五重塔とあいまって、フォトジェニックです。

 

実際に、金龍舞を行うまでには、舞の場所の中央まで行く間にも龍を触ろうと人々がたくさん寄ってきます。

私はそのときは、触ることができませんした。

ゾロゾロと龍を追って人がついてまわります。

金龍の舞はその年によって、時間が違うみたいなので、確認しておきましょう。

私が行ったときは、午前に1回あって、私が見たのは午後の最終の時だったようでした。

その間にも本堂では法要があります。

最初は、上の写真のように、舞台となる場所の周りをぐるぐる回ります。

その時は、龍に近寄ることができません。

しかし後ほど、近寄ることができますので、ご安心を。

焦らず待ちましょう。

 

写真好きの人におすすめ!金龍と五重塔の組み合わせ

8人の担ぎ手が龍の下の棒を持って、龍の舞を行います。

ちなみに、龍のウロコは、8888枚だそうです。

中国では縁起の良い数字、8にこだわっています。

けっこう浅草寺は、中国人に受けがいいと思うのですよね。

中国人が好きな龍、それも金龍ですし、8の数字の龍ですし。

キンキラキンの龍がいいですね。

 

外国人観光客から見たら、これはフォトジェニックな場所ですよ。

笛や太鼓もありまして、蓮華珠を先頭にくるくる舞います。

金龍舞保存会の方々の演奏です。

 

蛇のように丸くなっています。

 

金龍の舞が終わりますと、仲見世の通りの方へと行きます。

その途中で、龍が休んでいますので、その時に皆さんが龍に触りに行きますよ。

だから、舞の最中は近寄ることはできません。

 

金龍の舞が終わるとファンクラブのように近寄る人々

私は春の示現会の時の金龍の舞を見たことがないのですが、その時もたぶん同じだと思います。

このように、龍が止まっているときは、皆さんが一斉にそばによって、龍を触ります。

意外と、口が大きいですね。

先頭には、「金龍の舞」と描いた旗がありますが、そちらには人が見向きもしないで、龍、大人気です。

 


数えていませんが、8888枚あるという金のウロコです。

 

間近で見ますと、縁起が良さそうなことがよくわかります。

これだけ金、ですからね。

 

金龍さんを後ろから激写です。

たてがみがサラサラです。

 

インスタばえしそうでしょうか。

五重塔と金龍のたてがみ。

 

ちなみにしっぽのほうは、こうなっています。

 

舞が終わって金龍を触る人が寄ってくると、オネエ様たちが、金龍舞の記念の手ぬぐいを売ります。

オネエ様の美貌に、ついつい買ってしまいました。

1000円だったかな。よく覚えていないのですが。

 

金龍の舞の記念手拭い

 

下の写真がその手ぬぐいです。

浅草寺舞保存会が出しているのですね。

 

 

 

浅草寺金龍の舞、記念手ぬぐいです

もったいなくて、手ぬぐいとして使っていなくて、いまだに、部屋に飾っています。

 

菊供養の「菊之御守」も枕の下に置いてあることになっていますが、いつもどこかに飛んでしまっているのですよ。

菊の花ではなく、菊の葉が描いてあるのがいいな、と思っています。

葉には『観音経』の経文だそうで、「具一切功徳 慈眼視衆生 福聚海無量 是故応頂礼」と書いてあります。

観音経は何度も唱えていましたが、5文字の部分の最後にありましたね。いわれてみて、なるほど~と思った次第です。

菊之御守は、この菊供養の日だけの限定ものです。