お水取りの話が続きます。
犬吠埼は、元旦の日の出が北海道よりも数分早いとかで、日本で一番早く初日の出をみることができる場所として知られています。
元旦スポットとでもいうのでしょうか。
ちょうどお正月の三が日くらいが、経度と緯度の関係で、富士山のような場所を除くと、日本で一番早い日の出を見られる場所なのです。
その時、犬吠埼の灯台に行く人も多いかと思いますが、あまりにも人が多くなるので、元旦は制限区域になるのですよね。
そのような人がいっぱい集まる時ではなく、人が少なめの時に湧き水を取りに行きましょう、という話です。
上の写真が「犬吠埼湧水」
けっこうワイルドな場所にありますから、煮沸消毒が必要だと思いますよ(井戸水とのことですが、念の為)。
私も煮沸消毒してから飲みました。
銚子市内ですと、他に猿田神社でもお水取り(御神水)ができるのだそうですが、行ったことがないので、行く機会があったらまたブログに書きたいと思いますが、まずは、犬吠埼の湧水です。
ここの場所、グーグルマップにも載っているのですが、わかりにくい。
他にも説明しているブログはあるようですが、私が歩いて行った時の写真を使って、なるべくわかるように説明したいと思います。
目次
わからないときは犬吠埼遊歩道を目印に
銚子電鉄の「犬吠駅」から歩いて行ける範囲です。
まずは、グーグルマップであたりをつけてください。
大きめの道を歩いていますと、寂れたホテルや旅館があります(旅館潮騒など)。
旅館潮騒(休館)を通り過ぎて三叉の道路の手前まで行きます。
グーグルマップでは、犬吠埼派出所の手前の三叉になった場所から「犬吠埼湧水」へ道が書いてあると思います。
その道が上の写真の道です。
グランドホテル磯屋への道になります。
「Pグランドホテル磯屋」の看板が目印です。
それを見ながら、心配になるのですが、さらに道を下っていきます。
グランドホテル磯屋の手前の原っぱのような場所にある湧き水
海岸までは、長い下り坂の坂道です。なるべくスニーカーのような歩きやすい靴がいいですね。
海が見えてきますよ。道の先のほうの右手にすこし原っぱのようなところが見えませんか。
道の先に見えるのが、グランドホテル磯屋です。グランドホテル磯屋まで行ってしまうと、行き過ぎです。
この長い下り坂をあまりに勢いよく下って行ってしまうと通り過ぎてしまうかも。
ふと、右側をみたら、木のベンチやらがありまして、何やら、湧き水っぽい気がします。
やはりそうでした。
坂道からは、後ろを振り返るような気持ちで右側を見ると、見つかるはずです。
自然と湧き出る水ではないらしいのですが、井戸水を使っているようです。
確かに、自然の湧き水でしたら、柄杓など無いですよね。
石垣まで作っていますし。。。
わかりやすいように「犬吠埼湧水」の石碑もあります。
その場で、ちょっとだけ、指につけてなめてみました。
塩辛い気がしましたよ。
隣は、池のようになっています。
自然を活かしながら、人工池として作っているようです。
このような最東端の自然に囲まれた湧き水、というのは、お水取りをしている人には、パワースポットになるのではないかな?
私が行ったのは、12月ですが、おそらく夏に行けば、草がぼうほう生えていることでしょう。
湧き水をいただいた後は、犬吠埼の灯台に向かって歩きました。
どうしても場所がわからなかったら、犬吠埼の灯台に行きまして、その下にある「犬吠埼遊歩道」を歩いてみてください。後で地図の看板の写真をお見せします。
せっかくですので、湧き水だけでなく、高い場所に登りたいものです。
水しぶきを浴びることになるので犬吠埼遊歩道は歩きやすい靴推奨
遠くにかすかに見えるのが、犬吠埼の灯台です。
トンネルの中を通ったり、途中で大波が来たら水しぶきも浴びることなったりします。
こちらもワイルドな遊歩道です。
私も遊歩道となっているのだから、波が来ることはないだろうとたかをくくっていたら、間違いでした。
日にも拠るかもしてません。
波の高い日、凪のようなほとんど波立たない日と違うことでしょう。
魚釣りする人なら、わかるのかな?
岩にバシャバシャ波があたります。
真冬だというのに、自分が濡れてしまいそうです。
毎回波が高いわけではないので、波が穏やかになったらその時に急いで歩くようにしました。
太平洋の荒波をひしひしと感じることになりました。
これが夏の暑いときだったら、「気持ちいい~」といっていることでしょう。
しかし、今は真冬です。
予想外に波しぶきがやってきました。
こちらが遊歩道の案内図です。
この遊歩道の右端まで歩くと、先ほどの湧水の場所になります。
国の指定天然記念物である白亜紀浅海堆積物があります。
ただし、私が行ったときは、工事中の場所が多く、近寄ることができなくて、あまり見ていません。
場所によっては、地積を見ることができる場所もあるのだとか。
中世期、ジュラ紀、白亜紀の堆積物です。犬吠埼の灯台の下は、そのような堆積物があるのです。
中生代白亜紀はアンモナイトがいた頃と言われても、どれだけ昔なのか。
看板についていた写真で、我慢して、犬吠埼の灯台へと、遊歩道から登っていきました。
犬吠埼灯台にはエレベーターは無く階段は99段あり
犬吠埼の灯台は、朝8時30分から16時までとなっています。
午後4時までというのは、夏場はまだまだ日が高いころでしょうから、気をつけておきたいです。
その他、特別公開の日は時間が異なるそうですので、行く前にチェックを。
それと、灯台のところに入るには、料金が必要でした。私が行ったときは、200円でした。
この立て看板の注意書きのとおり、エレベーターはありません。
ぐるぐると眼がまわるようならせん階段を頑張って登っていきます。
ハアハア息が切れるほどです。
1874年(明治7年)英国人リチャード・ヘンリー・ブラントンの設計により造られた、れんが造りの西洋型第一等灯台で、日本で24番目に点灯されました。
説明によると、国産レンガで作られた初の灯台なのだそうです。
ということは、国産レンガ以外ならもっと古い灯台があるのかしら。
外から見ますと、簡単に登れるだろうと錯覚します。
しかし、若い人ならともかく、私の年齢ではかなり最後がキツいです。
もう頂上だろうと思うのに、まだ上があるのーと思いました。
この犬吠埼灯台ですが、初点灯は、明治7年11月15日だそうです。
高さは、地上から灯火まで27メートル、水平水面から灯火まで52メートルと書いてありました。
その他、きっぷには、灯質(単せん白光、毎15秒に1せん光)、光達距離(19.5海里)なども書いてありました。
ようやく頂上です。
この日は、冬の風が強くて、寒い日でした。
だから一瞬、外に出るのは、止めようかと思ったほどです。
しかし、手すりにつかまりながら、急がずに回ればいいかなと(ちょうど登る人が途切れていた)、外に出てみることにしました。
けっこう恐怖でしたよ。
それなのに、スマホで写真を撮るという。。。
犬吠埼の灯台に登ったという証明になるだろうと、写真を撮りました。
気持ちに余裕があれば、もっと優雅に景色を楽しむことでしょう。
余裕がない私は、とにかく1周を目標です。
真下をみると余計に怖い。風が強くて、時々、止まりながら回りました。
犬吠埼の灯台では、登るのにへーへーとなって、頂上に登ってからは、風に恐怖を感じながら、1周したという思い出です。
年齢が高めの方々は、登山が趣味という方以外は、上まで行くのは避けておいたほうがいいかも。
若い人には、おすすめです。特に、夏場ですね。
見晴らしはいいですよ。
そういえば、隣に灯台の資料館があったのですが、ヘロヘロになってしまったので資料館は見ていません。
身体も冷え切ってしまったので、温泉に行くことにしました。
それまでは、犬吠テラステラスというショピングや飲食店が入っているところを見物しようと思っていたのですが、まずは近くの温泉へと急ぎました。
犬吠埼ホテルの日帰り温泉へ
ちなみに、足湯は無料なのですって。
それよりもしっかり温泉に浸かりたい私は、足湯はスルーです。
犬吠埼ホテルには、写真にあるように、プールもあるようです(後で調べたら、温泉プールでした。ただし夏場に使われるそうです。夏休み時期にはナイトプールとしても)。
犬吠埼ホテルの日帰り温泉は、タオルも付いているので、手ぶらでもOKです。
別料金になりますが、岩盤浴もできるそうです。
温泉は、土日祝は料金が上がりますので、前もってチェックをしておきましょう。
真冬にプールを見てもなんにもならないのですよね。
温泉、温泉とそちらへ急ぎました。
温泉の写真は、さすがに撮れませんので、載せていませんが、白亜紀の地層から上がってくる天然の温泉でした。
屋内にもありますが、屋外の露天風呂にも入りました。黒潮の湯です。
太平洋を見ながら温泉です。
吉方位旅行の人には、温泉は行くべき場所ですよね。
ここのホテルの温泉は、吉方位旅行の人に人気のようですよ(確かに関東の最東端ですからね)。
お水取りの人にも、吉方位旅行の人にも犬吠埼はいい場所です。
東京の人なら、「東」を取るには、ここが一番遠くまで行ける場所だと思いますよ。
犬吠埼にある銚子電鉄の犬吠駅
こちらが銚子電鉄の犬吠駅です。
私は、犬吠埼駅と思い込んでいたのですが、「埼」はなくて、「犬吠」です。
銚子電鉄の写真館も犬吠駅にはありました。
手焼きせんべい体験もできるそうです。
しかし私は、ここにはギリギリの時間に到着したので、ギャラリーに立ち寄らずに銚子電鉄の電車に乗りました。
12月に行っていたために、駅構内には、大晦日から元旦にかけての「初日の出」臨時列車のことが書いてありました。初日の出ダイヤになります。
令和元年、2019年の大晦日については、以前のブログに書きました。
銚子電鉄の観音駅から銚子の観音様(飯沼観音)円福寺と銚子の初日の出情報も
初日の出を見に行く人は、前もってチェックをしていることでしょうが、直前になったら、銚子電鉄のサイトを見ておきましょう。
どれだけ人が集まるのか初日の出を見に行ったことがないのでわかりませんが、車で行く人だけでなく、銚子電鉄を使う人もいるのですね。
そういえば、犬吠駅では元旦に朝市と行われるとか聞きました。
銚子電鉄は、ぬれ煎餅もそうですが、一生懸命頑張っていますので、応援したいです。