前回と同じく、お正月とその半年後に行ってみた話です。
今回は、浅草の鷲神社です。浅草と言われていますが、浅草駅や浅草寺からは離れていまして、住所も台東区千束になります。
とはいえ、いたる所に「浅草」の文字があります。
こちらの鷲神社はおおとり様、おとりさまと呼ばれています。
1月だったのですが、三の鳥居のところに、茅の輪くぐりの茅の輪が残されていたことを思い出しました。
これは大祓のものだったのでしょうか。
目次
酉の市しか行ったことがなかった鷲神社
こちらは、拝殿に向かって左側の入口です。
「鷲神社入口」と書いてありますが、表通りの熊手が掲げられていたほうが表参道になるのでしょう。
実は、鷲神社にはこれまで何回か行ったことがありますが、どれも酉の市目当てでした。
酉の市で派手な熊手を買うことが楽しみでした。
それほど高級な熊手を買っているわけではないので、掛け声や手拍子、一本締めは無しですが。
こちらでお参りして、熊手を買うというパターンです。
土日に重なる酉の市の時なんかは、ものすごく長蛇の列になるくらい、都内の酉の市だったらまっさきに名前があがるくらいの神社です。
鷲神社のご利益は商売繁盛
お正月の初詣の時期からずれていることと、夕方に行ったために参拝する人も少なかったです。
人出のピークを知る私としては、人がいないと、こんなになっているのかと別の意味で新たな発見がありました。
人が多いと、見ているようで見ていないものってあるのですね。
鷲神社は、浅草酉の市起源発祥の神社といわれていますし、酉の市の御本社となっています。
酉の市に来る人は、商売をしている人が多いことからもわかるように、商売繁盛の祈願をする神社です。
お祀りされている天日鷲命のご利益は、天日鷲命は商売、開運の神様であることから商売繁盛なのですね。
そのうえ、日本武尊もお祀りされていますから、戦いに勝つというイメージです。
酉の市に熊手というのは、日本武尊が戦勝を祈願し、熊手を社殿の前に置いたことに由来します。
その日が酉の日だったことから、酉の市です。
そのことがわかるような神社の鳥居に掲げらた板です。
「開運鷲神社大明神江戸名社鷲神社」「浅草酉ノ市起源発祥乃神社」と書いてありますね。
参拝する人が途切れた時にすかさず写真を撮りました。
私のように、酉の市の混雑している時しか行ったことがない人には新鮮に映るはず。
私は、これほどまで境内が広いとは思いませんでした。
酉の市に行くと、外の道路まで人が並ぶのですが、境内だってこれくらい広いのにさらに外まで、人が並んでいたのだなぁと。
二の鳥居となる場所にある鳥居は、石の鳥居で、後ろには「天保十」の文字が見えるので、天保十年に建てられた鳥居のようです。
夕方なので、常夜灯にも光がみえます。
拝殿に向かって左側には、瑞鷲渡殿がありました。
立派な建物です。ここは神楽殿となっていまして、その下が社務所になっていて御朱印をいただく場所となっています。
鷲神社といったら「なでおかめ」なでる場所でご利益変わる
拝殿前にどかっと置いてるのが、なでおかめです。
これは行ったことがない人でも、写真を見たことはあるかもしれませんね。
SNSでも、この「なでおかめ」の写真をみかけます。
なでおかめは、なでる場所によってご利益が異なります。
おでこをなでれば賢くなり
目をなでれば先見の明が効き
鼻をなでれば金運がつく
向かって右の頬をなでれば恋愛成就
左の頬をなでれば健康に
口をなでれば災いを防ぎ
顎から時計回りになでれば物事が丸く収まる
といわれているということです。
私は、鼻を重点的に(笑)
みんなに撫でられているからか、ツヤがいい、なでおかめです。
このなでおかめがあるために社殿の中がよくわからず。
拝殿のそばには、こんなかわいい鳥たちがいました。
「願い事を大神様に届けます」という叶鷲です。
叶と書いてある鷲の中に願い札が入っているようでした。
それにしても可愛いですね。
お正月の時期だったので、七福神めぐりの色紙、扇などが飾られていました。
真ん中にある七福神の絵が入った色紙が見応えありました。
こちらの鷲神社では、寿老人となっています。
七福神めぐりの時期では無い時に自分の御朱印帳に御朱印をいただいたことがありますが、その時に御朱印に、鹿の印も入っていました。
境内で石の鳥居などを見てぐるっと一回りしていたら、5時をすぎて、社殿の扉が閉まっていました。
これも酉の市にはなかなか見られないものです。
境内を出てみますと、大きな熊手が飾ってありました。
そこには、「おおとり節分祭斎行」と書いてありました。
1月でしたので、2月の節分をこれから行うということです。
酉の市だけでなく、節分も行っていたのですね。
お隣の長国寺
こちらは、浅草の酉の市発祥の「お寺」です。
酉の寺と呼ばれているそうです。
浅草の酉の市というと鷲神社が有名ですが、隣の長国寺でも酉の市は行われています。
鷲在山という山号が見えます。
開運鷲妙見尊を安置しているということもわかります。
江戸中期に鷲妙見大菩薩を勧請したそうです。
浅草田甫酉ノ寺
鳥越町にあった長国寺ですが、1669年に今の場所に移転してきました。
11月の酉の日に、鷲大明神の出開帳が行われ、多くの参詣者を集め、市がたったそうです。
その市が酉の市だったということです。
もともとは隣の鷲神社と一緒だったのですが、明治の神仏分離令によって分かれたのです。
今でも、鷲妙見大菩薩は長国寺に安置されているそうです。
欄間には龍と飛天の彫刻がほどこされています。東京都内のお寺なので、東京大空襲で焼かれたなど再建、焼失をくりかえしたそうです。これは平成14年に作られたそうです。
今度は、長国寺の酉の寺としての酉の市に参拝したくなりました。
御開帳は行われるでしょうか。
七夕の特別御朱印を求めて7月に行ってみた
七夕の時の特別御朱印を求めて行ってみることにしました。
実に半年ぶりです。
他にも立ち寄ったため、神社の裏側から入っていきました。
するとなにやら行列があったのです。
しかし、まずは参拝だと思いまして、拝殿の前行きました。
すると社務所からの列だったことがわかりました。
とにかくまずは参拝を済ませてからと、その後に行列に加わりました。
行列のほかに御朱印が書き終わるのを待つ人もいた七夕
お正月の時も写真を撮った瑞鷲渡殿です。
この建物の下が社務所になっています。
七夕まつりの特別御朱印のために待っている人がこの瑞鷲渡殿の社務所前にたくさんいました。
御朱印をいただく前に行列で、書き置き以外はさらに出来上がるまで待つということです。
私の時で、行列で1時間15分立ちながら待っていまして、窓口ではさらに出来上がるまで1時間半はかかると見込んでほしいといわれました。
アマビエ様の御朱印は限定300体
7月7日の七夕の日だけの御朱印になるということで、行列が長いのでした。
それと隣には「夏詣」の印が押された御朱印も掲げられていました。
7月に入ってから、鷲神社でアマビエ様の特別御朱印を出すということを知りました。
七夕の御朱印一緒に購入すればいいかなと思っていたのです。しかし、私が買うまえに、300体の限定は終わっていました。
少し前の時間帯にアマビエ様の御朱印をゲットしたというのを見たので、私の少し前で終わってしまったようでした。
定点観測的になりますが、「なでおかめ」です。
今回、変わっていたのが、手指の消毒用のものが置かれていたことです。
感染予防のためでしょう。
みなさんが、おかめの顔を触りますからね。
神社もいろいろと大変ですね。
しかし、「なでおかめ」を撤去することはなかったのですね。
お正月の時も紹介した「叶鷲」です。「かないどり」と読むそうです。
子規の句碑とか、樋口一葉の文学碑もあったことを今更ながら知りました。
七夕の特別御朱印の時は、時間がなくて書き置きをいただいたので、その数日後再度行ってみました。
その時は、通常の御朱印に戻っていました。おそらく「夏詣」と書かれた印が押されたのは、7日までだったのでそう。
「皆様の弥栄をお祈りし~」の文言がお正月の時と同じように掲げられていました。
限定の御朱印や、特別御朱印が出る時以外は、まばらに参拝する人が来るだけのようでした。
御朱印が出来上がるのを待つ人、社務所窓口までの行列を思うと、通常はこれくらいなのですね。
それにしても、酉の市は外にあふれる程人が参拝に来て、特別御朱印があるときも行列で、人気のある神社ということはわかりました。
七夕の限定御朱印をいただいた時に撮った写真です。鳥居のところに「夏詣」と書かれた看板はありましたが、それ以外はお正月の時と同じようにみえました。
以下は、7年前の酉の市の様子を書いたブログ記事です。一応、参考用に。
浅草、鷲神社の酉の市
11月らしい風景の写真を出しましょう。酉の市です。
休みの日と重なったため、かなりの人出でした。1時間以上並びまして、やっと鷲神社の入り口に。
入り口でも食べ物など売っているのですが、この行列のため、買えません。神社入り口には、若い男性2人がお祓いしてくれました。
熊手は、幸福をかっこむ(掻きこむ)ということで、縁起物です。神社産廃の行列のため、買うことができませんが、並んでいる間、どんなものがあるのか、見ながら、進んでいきました。
やっとのことで、お賽銭を入れて、参拝することができました。
神社の巫女さんが売っている熊手は、シンプルなものですが、境内で売っている熊手は、派手なものばかりです。
芸能人や政治家の名前も掲げていましたが、買うのは、商売をやっている方が、商売繁盛を願って買うようです。
ご商売が大きくなるにつけ、大きい熊手に変えていくのがいいのだとか。そういえば、会社で見かける熊手は、かなり大きいです。いくらするのでしょう?