最近、雑誌やテレビなどでよく取り上げられている小野照崎神社に行ってきました。
大嘗祭のキラキラ御朱印が気になっていたからです。11月中に行けばいただけるとのこと。
実は、まえから小野照崎神社には行こう、行こうと思っていたのです。
それは渥美清さんに縁のある神社だと聞いたから。
タバコを辞めるので仕事をくださいと願掛けしたら、その直後に寅さんの仕事(「男はつらいよ」)が舞い込んで来たと聞いたのです。
それ以来、タバコは吸わなかったという。一生です。
タバコを辞めるのは、かなりの決意が必要ですよね。しかし、それと引き換えにこんな大きな仕事が舞い込んで来たということです。大抜擢ですよ。
何かを得るには、何かを犠牲にしないといけませんね。
その願掛けの話を聞いて以来、ずっと気になる神社でした。
今回、大嘗祭のキラキラ特別御朱印がいただけるとのことを聞きましたので、これは今、行くべし、とのことだと思いまして、行くことを決心した次第です。
目次
大嘗祭のキラキラ御朱印をいただきに鶯谷駅から小野照崎神社へ
渥美清さんの話を聞いていた頃から、場所はチェックしていたのでわりと簡単に行けました。
鶯谷駅から歩いていける範囲です。
先に大嘗祭の特別御朱印のことを書いておきますと、見開き2ページを使う、本格的なものでした。
私は、即位礼奉祝限定御朱印とともに、大嘗祭奉祝限定御朱印をいただきました。
両方を並べると見事です。
大嘗祭のほうが動物が並んでいる絵柄で、可愛いです。
先頭に鶴と亀が描かれていて、めでたい絵柄です。龍が見守る中を天皇陛下らしき人が歩いています。
きらびやかな箔押しの御朱印で、こういう機会しかないですよね。
小野照崎神社では、月替りの限定御朱印もありまして、月参りをしている人もいるわけですが、この特別御朱印は月参りの人だけでなく、多くの人が欲しくなりそうな絵柄でした。
私は、けっこう11月ぎりぎりに行ったのですが(しかも御朱印の時間の午後4時ころに近い時間で、これまたぎりぎり)、御朱印を待つ人の列ができていました。
たいてい御朱印は時間ぎりぎりの頃には、すくものなのですが、これを見ても人気のすごさがわかります。
学問、仕事にご利益ある小野照崎神社
東京の下町、「入谷」に鎮座する小野照崎神社です(住所は、台東区下谷2丁目)。そもそもは、上野にあったそうですが、寛永寺の建立とともに、現在の入谷に遷されたそうです。
御祭神は、平安初期に実在した政治家の小野篁(おののたかむら)で、「学問・芸能・仕事の神様」です。
江戸後期には、学問の神様である菅原道真公も御配神として遷されたそうです。
学問の神様で有名な神様がダブルですよ。
渥美清さんのことで、仕事の神様かと思っていましたが、実は合格祈願にいいのではないかと思い始めましたよ。
重要有形民俗文化財の富士塚や本殿、狛犬さんもありますので、ぜひ、見学を。
2度の大火を免れた運の強さ
神社の本殿の正面部分は、江戸後期のものだそうです。
それが可能なのは、関東大震災と東京大空襲の2度の大火を免れたから。
それは、奇跡としかいいようがないのでは?
その点からも、小野照崎神社の運の強さを感じるのですよね。
渥美清さんも、その運に引っ張られたのかな。
今では芸人さんや音楽家、芸術家の方々も参拝に訪れる神社になりました。
仕事の成功を祈願する人も多く参拝する神社になったのです。
こちらは、社務所の横の建物です。
このように新しい部分と古い部分が混じり合った神社なのです。
建物の上には、狛犬さんっぽい獅子かな、がいます。
この小野照崎神社では、狛犬さんのみならず、猿、狐、獅子、鳳凰、龍、鶴など神様のお使い、神使の像があります。
中には江戸時代の彫り物もあるのだとか。
神使は、20体以上いるそうです。参拝かたがた、発見するのもいいです。
大嘗祭限定の御朱印の時に参拝したので即位礼の御朱印とともに
御朱印の説明の横に、お守り2.0の文字が見えます。最近では、お守り2.0など新しい試みにも挑戦している神社です。
ホリエモンや見城徹氏とのコラボお守りなどです。
御朱印帳に直接押印するものは奉祝の御朱印のみでした。
通常の御朱印は書き置きになるとのことなので、こちらは今度の機会にいただくとして、今回は、即位礼正殿の儀の限定御朱印と、大嘗祭の限定御朱印にしておきました(だだし、月参りの御朱印だけは11月が終わりそうな頃だったので、書き置きでいただきました)。
ちなみに、御朱印の初穂料(値段)は、今回の豪華な特別御朱印は、各1000円で、月参りや通常の御朱印は、各500円です。
さて、大嘗祭や即位礼の特別御朱印帳ですが、透かし紙と御朱印のセットになっていまして、透かし紙がカバーのようになっています。その透かし紙には英語で奉祝の言葉が書かれていまして、斬新な感じがしました。
透かし紙をめくると祝詞が書いてあって、それが全部漢字です。漢文を読んでいるようなものです。
即位礼の御朱印のほうは、その祝詞が金色で書かれています。
大嘗祭の御朱印のほうは、その祝詞が銀色で書かれています。
金銀そろってこれもいいですね。
10月のときは、即位礼のことが書かれたパンフレットもいただけたようで、そちらには奉祝の栞がついていたそうです。
私は、11月に行ったので、10月の即位礼の特別御朱印をいっしょに、11月の大嘗祭の特別御朱印をいただけたのですが、私の時は、パンフレットは大嘗祭の説明でした。
しかし、他の神社では、そのような大嘗祭とかの説明に関するリーフレットやパンフレットはいただいたことがなかったので、それだけでも素晴らしいことだと思いました。
社務所の近くに手水舎がありました。
小野照崎神社は、古い神社ですので境内には、末社を含めると15柱もの神様が祀られています。
御嶽神社と三峰神社ですね。それと琴平神社もありました。
富士山ですから、浅間神社ですね。
私が行った時は、富士塚の入口が閉まっていました。
富士塚は、単に富士に似せて作っただけかと思ったら、富士山の溶岩を運んできたものだと後で知りました。
6月30日と7月1日には、実際に登れるのだとか。六根清浄と唱えながら登るそうです。
となると、時間が遅かったから閉まっていたわけでもないのかしら?
庚申塚もあります。お猿さんの像がみえます。
日本三大庚申の一つとして、現在、11基の塔があります。
その後に行ったときにも、もう一度撮りました。
最古のものは、1647年作のもの。
先ほどとは別の参道から写真を取ってみました。
歴史を感じる神社です。
こちらの参道が表参道なのだと思うのですが、その鳥居近くには稲荷神社と織姫神社がありました。
稲荷神社は、ここに小野照崎神社が遷る前からあったそうです。
織姫神社は恋愛と仕事を結ぶご利益
そのすぐ隣にある織姫神社のほうはそれよりは新しく、昭和29年に織物組合の庭にあったものを合祀したとか。
織姫神社は縁結びの神様です。恋愛と仕事を結ぶむすびの神様なのですって。
稲荷神社は稲荷神社の鳥居がありました。
再訪時に、神輿が見えました。
元は「長左衛門稲荷」として呼ばれていたといいます。地主神です。
こちらが先ほどの鶯谷駅から来た時の入口とは別の入口で、こちらが表参道のほうになるのでしょう。
マンションとかビルの谷間に表参道がありました。
文鳥絵馬が有名で、お守りには、夢守、仕事守などが
絵馬がちらっとしか見えていませんが、文鳥の絵馬(学芸絵馬)になっています。
文鳥好きの人には、おすすめですね。
文鳥絵馬が見つかったので、追記。
文鳥の文が学問に通じるからという理由のようです。下の写真の下町八社の絵馬とは違います。
うわさのコラボ守りもみました。圧倒的努力守りと多動力守りです。
ゆうこすとコラボした、モテ守りも。ゆうこすのモテ守りは、2019年の元旦から頒布していたそうですね。
小野篁公がマルチアーティストですから、お似合いです。
孤高の歌人でもあり、能書家でもあり、法律にも精通していたという神様です。実在する貴族です。
小倉百人一首では、参議篁として取り上げられています。
漢詩の才能では、日本の白楽天と呼ばれるほどだったとか。だからこそ、学問、芸術、仕事の神様として信仰を集めているのです。
先ほども書いた「お守り2.0」は、自分の願いを誓願紙に書いて、拝殿前で祈るだけでなく、SNSでハッシュタグをつけて投稿をすることという新しいタイプのお守りです。
こうすることで、願いと誓いが多くの人の目に留まるというもの。宣言することで、仲間や他の人からの協力を得ようという願いが込められていあす。
。
例大祭は、5月第三日曜日に行われる
東京下町八社めぐりもいいですね。
知らなかったわ。
小野照崎神社の例大祭は、5月19日が近い日曜日に行われるそうです。
三年ごとに、神輿神幸祭りになるということは、お神輿が出るのですね。
例大祭の時の写真。
1月1日は、歳旦祭で、立春前日には、節分祭もあります。
6月30日が大祓で、7月1日が富士山開山というのか、浅間神社の例祭でこの両日は富士山を一般に開放して登拝できます。
1日、15日、19日は、月次祭と書いてありました。