昨年の今くらいだったかと思いますが、新座にある氷川神社が女性の人気を集めていると聞きました。

主に御朱印集めの女性たちに、です。手水舎が花で飾られてあったり、神社に置いてある小物などが女性受けしやすい感じがします。それが新座の馬場氷川神社です。

社標の石碑には氷川神社とだけ書いてありますが、地元の氷川神社はどこも地名付きで知られています。

それで馬場氷川神社というほうが御朱印好きの人にはわかるかと思います。

 


長い参道の先に馬場氷川神社

思ったよりも長い参道でした。

馬場氷川神社はこじんまりとした神社なのですが、この参道の長さが特徴的でした。

参道に立てかけられている旗がきれいでカラフルですね。

再訪時に気づいた氷川神社の古い神社標です。村社となってます。

江戸時代は近くに大和田宿もありましたから、馬の利用は多かったのでしょうね。

参道のまわりは、空き地になっていました。


志木駅からバスに乗って馬場氷川神社へ

新座市はかなり広くて、交通の便が悪い場所もあります。

駅から近いところも新座市なのですが、ここ馬場氷川神社は駅チカではないので、バスに乗って行きました。

住所は、新座市馬場4ー10ー25になります。

車が運転できる人は、おそらく車で行くのが多いかなと。

 

拝殿までの道です。まだ寒い時期(お正月)だったので、桜の木と思われますが、花らしきものは咲いていませんでした。

それよりも参道に置いてある鉢植えの花がきれいに咲いています。

なんとなく女性好みというのがわかっていただけるでしょうか。


手水舎は花手水に

馬場氷川神社の手水舎は、花手水になっています。

口や手を洗って清める手水を、花で飾って花も楽しめるようになっています。

1月ですと、咲いている花が限られてしまいますが、パンジー主体の花手水になっていました。

手水舎のまわりには、ガラスの風鈴が飾ってあったり、ハロウィーンでしょうか、かぼちゃの置物もありました。

このフクロウの置物が可愛いですよね。

水が出るところにも紐があって花が飾られていました。

手水舎の屋根のところも見ていただくとわかるように、ネズミのおもちゃがいろいろと飾られてあります。

再訪時は、また一工夫ですね。

 牛の置物が前に出てます。



こちらが馬場氷川神社の拝殿です。

大きな絵馬が印象的です。ひとつは、ネズミ年でネズミの絵馬、もう一つが開運招福と書いてある招き猫です。

猫とネズミのツートップ。お賽銭箱の脇には、猫を形どったものがあります。

その前には、色とりどりの番傘が飾られています。

松の内は過ぎましたが、1月ですので、まだ、謹賀新年の看板が置いてありました。

このように、古めかしい神社が多い中、歴史ある神社でもこのようなインテリアがあるとパッと華やかになりますね。

 

再訪時に見たら、絵馬がアマビエ様と牛ですね。

門松もありました。

猫がお賽銭箱を守っているように見えますね。

令和3年は鈴や鈴の紐が無くなっていました。


 

扁額には、片山郷総鎮守社と書いてあります。

馬場氷川神社は、埼玉県にあるだけあって、氷川神社という名のとおり、大宮の氷川神社、武蔵一宮氷川神社からの分霊です。

江戸時代の『新編武蔵風土記稿』には「氷川社 大門の間一町半ばかりその内半町程奥に鳥居を立つ、本社は一間に九尺の宮作にて、上屋は二間に三間半、此やしろ鎮座の年代は詳ならざれども古き勧請なりと云、大門の両脇をはじめ社の三面に、松杉の老樹櫛比して寂々たり」と書かれているそうです。

中世の片山郷の中心であったといわれるとのこと。

馬場氷川神社の西にある堀ノ内一丁目付近は鎌倉御家人で片山郷の開発領主とされる片山氏が居住した地であると伝えられていたそうです。

それで、氷川神社というよりも、「片山郷」が出ているのでしょう。

末社には稲荷社、八雲神社(天王社)があります。


御朱印帳に馬蹄印、ブルーと黒

馬場氷川神社の御朱印帳は、淡いブルーと黒の2種類ありました。

幸運を呼び込むという馬蹄です。馬蹄は、「魔除け」、「厄除け」、「幸運」を招く縁起物と書いてありますね。

また、馬は人を踏まないことから「安全」「交通安全」といった意味もあるそうです。

おそらく馬場氷川神社の馬場から馬蹄となったのでしょう。

御守や絵馬にも馬蹄です。

お正月の御朱印にも馬蹄の印が入っていました。

 

 案内板に、新座市のゾウキリンがアマビエにもなった説明が。

今回のうち一体はヒノキの木目調の用紙に御朱印です。


拝殿向かって左手には稲荷社がありました。

狛犬のところには、馬場氷川神社の縁起も書いてありました。

それと先ほど御由緒にあった老樹のことも。本殿脇に祀られている樹齢700年と推定される御神木の老杉は、現在は切り株だけが残されているがかつてはどこの場所からでも望むことができる巨木と書いてあります。

 



いつもは、馬場氷川神社とこちらの稲荷神社の御朱印がいただけるのですが、お正月は、馬場氷川神社の御朱印のみ、となっていました。

こちらの稲荷社にも参拝です。

その左手奥に、杉の巨木の切り株が見えました。

今回は、狐の提灯が気になりました。

そこで、提灯をアップで写真撮りました。


参道脇には御朱印を待つ場所も設置されていました。

お正月だったためか、絵馬が置いてありました。

蛇の縁起が良さそうな絵馬とともに、文字通り、絵馬、馬が描かれた絵馬もありました。

それと新しくできた馬蹄をデザインした絵馬も。

再訪時もそうでしたが、馬場氷川神社では、御朱印の日や時間が限られています。

 

御朱印目的の人は、前もって調べておいたほうがいいですよ。

それにしても、金と銀の馬蹄がかっこいいです。



帰り道、参道にこのような不発弾を発見しました。

不発ということで、火災除け、災難除けということになるそうです。




先ほども書いた参道脇の空き地から参道に向けて写真を撮りました。

参道にいくつか見えていた「謹賀新年」の旗も。
可愛い旗ですよね。女性受けしそうです。


御朱印とともに立春大吉と火の用心の紙札をいただく

立春前に、玄関や門のところに貼っておくお札もいただきました。

立春大吉と火の用心です。神社のところにあった説明書きには、効用としては、その年の一年、災難災害に遭わないということが書かれていました。

「立春の早朝に玄関、家の大切な柱などに1年間貼っておきます。目よりも高い位置に。

立春大吉は縦書きにするとすべて左右対象の文字になり、左右対象はものごとの完璧な姿の象徴」だということでした。

1年間のスタートは立春ということで、パワー満点の文字が「立春大吉」だと知りました。

 

その奥に見えるのがいただいた御朱印です。

御朱印帳を横にした見開きを使う御朱印は多いのですが、縦にして書いた御朱印でした。

これはたぶん、お正月だから、特別版なのだと思います。

 

近くの新座観音にも参拝

 


先ほどの馬場氷川神社の御由緒にも出てきた堀ノ内方面に歩くと、新座観音と呼ばれる大日山 神護院があります。住所は新座市道場1丁目です。

神護院にもお正月なので参拝です。

白衣観音像が外にありました。お寺というよりは、ビルだったので入っていいものか迷いましたが、思いきって中へと行きました。

こちらの神護院の院主は、私も行ったことがある坂東三十三観音の17番札所の出流山満願寺にて滝修行を行ったのだとか。

出流山満願寺の千手観音のご分身を拝受して開創したお寺なのだそうです。

 




絵馬を掛ける場所も見えました。

お庭はきれいに整備されていました。

 


こちらの新座観音では、勝守、金運守、干支守がありますが、龍神守が人気なのだとか。

 

八大龍王と龍神守と白衣観音の神護院

こちらは、建物の外から見ることができる護摩祈祷をする場所でした。この色とりどりの布は護摩供でよく見かけるものです。後で調べてみたら、いつもはビルの2階で護摩祈祷を行っているそうなので、お正月の人出が多い期間のみ、建物1階で行っているようでした。

 

神護陰は真言宗で、弘法大師が宗祖です。こちらは外からだけ見学しまして中に入り、御朱印をいただきたいと告げました。

御朱印を待っている間に建物の2階へと案内されました。

建物の中に入ると、2階に大日如来、八大龍王などが祀られている場所がありました。

そちらに行ってお詣りさせていただけました。内陣までどうぞということでしたので、しっかりお詣りさせていただきましたよ。きれいにお花が飾られていました。

 

内陣には、祖霊壇に仏舎利、祈祷本尊としての千手観音、回向としての本尊である大日如来(胎蔵界、金剛界)、そして祈祷脇仏に不動明王、神護院の鎮守としての八大龍王がお祀りされていました。

八大龍王だから、龍神守という御守が売っていたのですね。

秩父の今宮神社でも八大龍王をお祀りしていました。そちらの印象が強かったです。ここ新座市でも八大龍王がお祀りされていたとは。