高木神社ですが、前回ブログに書いた飛木稲荷神社の近くにあります。

墨田区押上にある神社となります。おそらく多くの人が飛木稲荷神社と一緒に参拝して御朱印をいただいているかと思います。

だからアクセスとして、曳舟駅や押上駅を使うことになりますね。

実は、高木神社は、「高木さん」と「おむすび」で知られる神社なのです。

一体、何?と思いますよね。

それでは写真でお伝えいたしましょう。

タワーマンションを背景にして立つ高木神社です。

 


1428年(応仁2年)創祀の高木神社通りに面した拝殿の前に狛犬

高木神社はこじんまりとした敷地に立ちます。

まわりは住宅地ですが、その中にぽっかりとあるのが高木神社です。

高木神社の境内はきれいに整理されているうえに、かわいいおにぎり、おむすびのグッズなど置いてありまして、女性が好きそうな神社なのです。

絵馬もおにぎり(おむすび)で、それを掛ける場所もおむすびの形です。

拝殿の前には、弘化2年の銘がある狛犬がいます。

 



高木神社は小さめの鳥居から入ってすぐのところに拝殿があります。

拝殿の上には、「高木神社」の扁額がみえます。

拝殿の柱は紫っぽい色ですね。


高皇産霊大神が御祭神でご利益は心願成就


高皇産霊大神(たかむすびのかみ)は、別名が高木神です。

應仁2年に鎮座した神社で、そもそもは第六天神社と呼ばれていたそうです。

神仏習合の時代には、第六天魔王と祀る神社として建てられたのが、それを神仏分離令が出た時に名前を変えたそうです。

隅田川ちかくには、寺島村というところがありました。高木神社は、旧寺島新田の総鎮守として建てられました。

東向島のあたりは、寺島と言われていました。寺島の中に寺島の新田がありました。寺島は寺島茄子の名産地です。

ここの石碑にも書いてあるように、高皇産霊大神をお祀りしているので、高木神社に変わったそうです。

高皇産霊神のご利益は、心願成就、万物生成、交渉や相談事がまとまる、というものです。

平成30年には、御鎮座550年の記念式年大祭をおこなったという神社です。


山玉向島講社の碑

山の絵に「玉」の文字が入った石碑がありました。明治三十一年九月建の銘が入っている富士講の碑です。

二十三夜となっています。

向島地域にあった富士講の碑とのこと。富士山を信仰の対象にしています。

隣にあった説明文には講のメンバーの写真も付いていました。

昔は講を組んで富士山やらお寺への旅行などしていました。

墨田区の登録文化財(有形民俗文化財)に指定されています。白鬚神社にもこの山玉向島講社の碑があるそうです。

 


むすびの神で、おむすび?

境内のおみくじを結んでおける場所には、おむすびのかわいいオブジェがありました。

こういうものがいくつか飾られていて、女性に受けが良さそうな神社です。

おむすびのものが置いてあるのは、高皇産霊大神(たかむすびのかみ)の「むすび」から来ているのではないかと思いました。



拝殿の横には、ベンチがあっておむすびのクッションが置いてありました。


高木神社で結び石をみた

高木神社の拝殿向かって左側に、三角の形をした「結び石」がありました。

これこそ、おむすびに形が似ています。

そのむすび石の下は多くの弓矢の矢羽がさしてありました。

高木神社のご祭神である高皇産霊神はむすびの神ということから「人と人のつながりを結びつけてくれる」という御神徳もあるそうです。

その御神徳にちなんだ縁起ものなのかもしれません。

 



高木神社では思ったよりもお守りの種類が多いことに驚きました。

おむすびの絵が描かれた「むすび絵馬」もありました。

からかい上手の高木さんとのコラボがあるので、お守りもありました。

 


御朱印にもおむすびが

私が行ったのは、2月だったので、2月の御朱印です。かわいい米粒とおむすびの絵がついていました。

上のほうには高皇産霊神とおむすびの絵が並んでいました。

高木神社では、このようなシンプルな御朱印だけでなく、「こどもの日」の御朱印だとか、十五夜の御朱印なども出しています。

どれもカラフルです。

縁むすびの日の御朱印は、ピンク色になっていました。

 


「からかい上手の高木さん」とのコラボあり

「からかい上手の高木さん」と「からかい上手の高木さん2」の御朱印帳がありました。

巫女の姿になった高木さんがいいですね。

アニメとのコラボで知った人もいるかもしれませんね。

高木さんとのコラボの御朱印帳以外は、どれもおむすびの絵が描かれていました。

もちろん、高木さんのコラボ御朱印帳にもおむすびのイラストは登場です。


御神木のしめ縄にも、おむすびがぶら下がっていました。

 



飛木稲荷神社から歩いて来たときは、手前の小さめな鳥居から入りましたが、奥のほうには大きい鳥居がありました。

本来はこちらが表参道になるのでしょう。

大きめの鳥居を後ろから写真を撮っています。

手水舎もみえます。

この写真からもわかるように、通りを隔てたらすぐに住宅地になっていました。



大きめの鳥居のほうには、神社名が書いてある社標がありました。

奥には神楽殿でしょうか。


かわいい「むすび石」をいただいた

高木神社では、御朱印を授与した人に「むすび石」をいただけることになっています。

小石に色をぬっているようでした。

いただいたリーフレットの写真のように、拝殿の脇から写真を撮れば、スカイツリーと一緒に写真を撮ることができます。

それくらいスカイツリーは近くにあって、押上駅やとうきょうスカイツリー駅からも歩いていけます。

 


帰りに正円寺で地蔵像をみる

飛木稲荷神社の時は、隣に圓通寺でしたが、今回の高木神社の裏手には、正圓寺がありました。

帰りに歩いていたら、道端に地蔵様が祀られていると書いてあったので、裏手に行ってみることにしました。


こちらが天台宗、正圓寺の本堂です。

ひっそりとしていますが、端正な感じがする本堂です。

 

こちらのお寺も御朱印がいただけるようなのですが、もう時間が遅かったので今回は御朱印はいただかないで、お地蔵様だけ拝見させていただくことにしました。

お地蔵様はかなり古くて由緒あるものなのでしょう。

そのお地蔵様の写真を撮っていたら、ふと気がついたのが、高木神社です。

高木神社の社殿がみえました。

どうやら神仏習合の時代にはこちらの正圓寺と一緒のところにあったようです。

第六天神社時代でしょう。第六天魔王をお祀りしていた頃です。

こちらの正圓寺も応仁2年に開かれていますからきっと神仏分離令で分かれたのでしょう。

神仏分離令が出てからのちに高木神社とこの正圓寺と分かれたのでしょうが、これだけ間近にあったということです。

ほぼブロック塀を堺にしているようなものですね。

お地蔵様の隣には庚申塚もありました。