先日、初詣を前にして12月の暮れも押し迫る時期に銚子に行ってきました。

銚子電鉄の話は、後ほどブログに書くことにして、初詣に飯沼観音へ行く人もいるかと思いまして、銚子電鉄に乗って飯沼観音や円福寺に行ったことを書いておきたいと思います。

坂東三十観音霊場の第二十七番、日本百観音のひとつである「ちょうしのかんのんさま」(なぜか全部ひらがなで書かれていた)と言われる、飯沼観音です。

飯沼観音は、十一面観音菩薩でした。じっくり見学させていただきましたよ。こんなに気さくに見せていただけるなんて、お寺のイメージ変わりました。

あと、飯沼観音に行ってみましたら、銚子大仏もいらっしゃるのですね。

銚子電鉄の観音駅から歩いて行ける範囲ですので、車以外の人も初詣にぜひどうぞ。

 

飯沼観音(銚子の観音様)関東の最も東にある観音様

 

観音駅を降りますと、まずはこのような看板があります。最近は、グーグル・マップもありますから、迷うこともないでしょうが、比較的わかりやすい場所ですよ。

てくてく歩いて行きますと、まずは、飯沼山圓福寺の大きな立て看板が見えてきました。

 

円福寺の本坊に立ち寄る

こちらが本坊、大師堂、納経所です。

真言宗ですから、弘法大師ですね。

約1300年間、法灯が護持されていきた真言密教の古刹です。

 

こちらは飯沼山圓福寺になります。

目の前に見えるのが大師堂ですね。こちらのお寺は、どちらかというと見学というよりは、檀家さんがちょくちょくやってくるお寺のようです。

 

静かな境内ですので、参拝だけでも立ち寄るといいです。

以前は、納経所と書かれているくらいですから、こちらで御朱印を授与されていたようですが、今は、飯沼観音のほうでもいただけます。

それにしても、私ひとりだったので、ずんずん入っていっていいものかと思いながらも参拝させていただきました。

向かって右側には、涅槃殿(宝物殿)がありました。

正面が大師堂です。嘉永元年第三十世深恵代に再建して、150年以上の時を経た御堂と言われるだけあって、古びた感じがとてもいいです。

 

円福寺および飯沼観音では、いろんな行事が行われているようです。

龍神様(船首像)の前に行事の予定がわかるようになっていました。

12月31日は除夜の鐘と書いてありますね。

観音様ですから、18日がご縁日です。

正五九参りの正月、5月、9月には護摩祈願もあるようです。

星祭は、2月の節分におこなっているようでした。3月21日は、弘法大師入定です。4月5日から17日がお大師参りです。

8月10日が四万八千日大護摩です。

古いお寺ですから、句碑などもありました。

 

大師堂内には、千葉県指定の文化財である鐘もあるそうですが、発見できず。

大師堂を中心にして、右側に涅槃殿(宝物殿)がありまして、左に閻魔大王の御堂がありました。

閻魔大王と脱衣婆が奉安される閻魔堂です。

そのそばに、円福寺の寺務所がありました。

そこでまずは御朱印をいただきました(飯沼観音でいただくものと同じ御朱印です)。

中には、飯沼観音の縁起絵巻などありました。

飯沼山円福寺の見どころについては、この看板でわかりますよ。

私は涅槃殿のほうには、行かなかったので、日本で最も大きな刺繍釈迦涅槃図があったのかわからず(後で調べたら、一般公開は、2月14日と15日のみでした)。

 

とはいえ、私としては飯沼観音に行きたかったので、そちらへと急ぎました。

銚子電鉄の駅の発車時刻の気になりますし。

さらにまっすぐ銚子港のほうに向かって、馬場町交差点のほうまで来ました。

私は、飯沼観音の反対側に最初間違って歩いてしまったのですが、左側に行ってみたら、このブログ冒頭に出したような仁王門が見えてきました。

 

飯沼観音の中に入ったら銚港神社があった

 

浅草寺と浅草神社みたいなものでしょうか。飯沼観音の中に入ったら、銚港神社が見えました。

御朱印のいただける時があるそうなのですが、私は参拝を忘れて(銚子電鉄の時間が迫っていたため)しまい、立ち寄ることなく帰ってしまいました。

御朱印もタイミングがあるようで、いつでもいただけるわけではなさそうでした。

 

初詣には飯沼観音で、おしるこ接待がある新春大護摩も

私が行ったのは、土曜日だったのですが、ここ飯沼観音では、毎月8日、18日、28日と土曜日、日曜日はライトアップをしているそうです。

銚子電鉄の時間を慌てないで、ライトアップの時間までいればよかったのかな。

護摩祈願は、正月3日間と8月10日、それと観音様のご縁日、毎月18日におこなっているそうです。

思ったよりもいろいろと、ありますね。本堂はもちろんのこと、五重塔、銚子大仏も見えます。

そういえば、銚子電鉄の車内で、五重塔の下で毎月第4土曜日に、骨董市もやっているとか。

 

ここ飯沼観音は、神亀五年(728年)開基の日本百観音のひとつとのこと。

ご本尊が海中より出現して約1300年ということです。

先ほどの円福寺の本坊は、参拝者がいなかったのですが、こちらには、来ていました。

やはり、こちらをメインに参拝する人が多いのでしょう。

御朱印に関しては、後で知ったのですが、お不動様のご縁日に行くと別のものがいただけるそうです。

飯沼山 圓福寺のサイト

より引用

不動明王の色は主に青・黄・赤の三色が有ります。次に日本三大不動として知られる園城寺(天台宗寺門派)の「黄不動」、青蓮院(天台宗山門派)の「青不動」、明王院(高野山真言宗)の「赤不動」、こちらは描かれた不動明王の体色による呼称です。

前回当山において新元号記念として三色の御朱印を希望者にお授け致しましたが、本来1ヶ月ごとに不動の色がちがい八月は赤、正月は青、五月は黄、といったお授けです

お正月のお不動様は、青での御朱印になるのですね。

それを思うと、新元号の記念のときは、三色いただけたそうで、多分これは5月の時だけだったのでしょう。

鐘楼堂もあります。

毎年12月31日の大晦日には、参拝者が除夜の鐘をつくそうですよ。

除夜の鐘については、2019年12月31日については、整理券配布が23時からと書いてありました。

実際に鐘つきするのは、23時30分からとのこと。

鐘つきができる人が、羨ましい!

ライトアップもされるでしょうし、雰囲気いいですね。大晦日の夜遅くから午前零時にかけていってみたいところです。

 

ついでにこちらの時間なのですが、飯沼観音、圓福寺ともに開門6時、閉門17時となっていますが、納経、御朱印受付は8時~17時となります。

大晦日除夜の鐘と、元旦に限り通常時間外も受け付けているとのことですよ。
鐘楼堂の前にお線香を買う場所がありまして、ここで買って、香炉に刺しました。

 

銚子大仏ですが、青銅製の阿弥陀如来像です。

後で知ったのですが第2次世界大戦の時の機銃掃射の跡が残っているのだとか。

 

お正月が間近のためか、さすが銚子らしくお醤油が奉納されていました。

初詣のチラシをいただいたのですが、飯沼観音はいいですね。

元旦から3日まで、名物のおしるこがいただけるそうです。

3日間の9時から16時までとのこと。

もちろん、新春の大護摩供もあります。

こちらがメインですよね。

元旦は0時からあるそうです。

1日に限っては、0時、6時、10時、11時30分、13時、15時と大忙しです。

1月2日と3日は、10時、11時30分、13時、15時となるそうです。やはり元旦の午前零時は魅力ですね。

4日と5日は、11時と15時だけになるそうです。

そもそも、毎朝6時には朝護摩をおこなっているようでした。お正月の5日までは特別な時間帯でやっているのですね。

炎の力で、煩悩を焼き尽くしましょう。

 

本堂から五重塔を眺めます。いい景色です。遠くに見えるのは銚子港でしょうか。

あいにくの空模様なので、はっきりわからず。

ここの観音堂は圓福寺の本堂になって、昔は境内地だったそうですが、太平洋戦争の後に、本堂と本坊が離れたそうですよ。
それまでは一緒だったのですね。

本坊とは少し距離がありました。

五重塔の開扉は毎月8日と18日

五重塔の開扉があるそうです。

薬師如来のご縁日である8日は、午前11時から12時で、観音様のご縁日である18日は、午後3時から4時30分まで。

しかも、晴天、無風の時のみとなっています。ということは、中に入れるということかしら。

 

8のつく日は、人が来そうですね。

8日は薬師如来のご縁日、18日は観音様のご縁日、28日は、不動明王のご縁日(御朱印が別途ある日)です。

だからライトアップもしているのかもしれません。

本堂に入りますと、目につくのが手綱です。

真言宗のお寺でよく見かけるものです。

この五色紐と十一面観音様の手とつながっているのです。

令和2年1月1日から、この五色紐に関連して、「てづなお守り」が頒布されるそうです。

ただし、数量限定。

十一面観音とつながって、護摩の煙を浴びたという縁起が良さそうなお守りです。

 

また、1月1日からは、金字での御朱印もいただけるのだとか。これは初詣に行かないといけませんね。

向かって右には、おびんずる様がいます。

足が痛いとか、健康に不安がある人は、三回なでましょうね。

そういえば、1月はイベントがあるそうで、円福寺所蔵の古本の重さ当てクイズが、1日から5日まで(8時から17時まで)あるそうです。応募用紙を配布とのこと。

さらには、1月3日には、新春福笑いを10時30分から行うそうです。

いろいろと催し物を考えているのですね。

 

お守りは十一面観世音菩薩の御守が人気1番、海上安全、大漁祈願の御守も

仕事守、金運守、安産守、健康御守、学業御守、身代わり御守のほか、1,300年の祈り十一面観世音菩薩の御守が人気ナンバー1なのだそうです。四種功徳をもたらすのだとか。

 

私は、お正月前だったので、吉祥絵を買いました。

そのほか、元旦からは、開運きつねみくじも出されるそうです。

「南無~銚子大仏茶」も販売するそうですよ。

 

圧巻なのが、この天井画です。

普通のお寺だと、こういうのは、写真撮影禁止と言われそうですが、飯沼観音においては、写真撮影OKですよ。と言われました。

他の参拝者も驚いていました。

だからみなさん、バシャバシャ写真を撮りまくりです。

こういうのをみると、人が人を呼ぶというのか、おそらく行ってみよう!と言う人も増えてくることでしょう。

 

天井画は、市内の有志が描いたそうです。

そういえば、銚子電鉄の車内に、写経のすすめが貼ってありまして、内陣に写経できるスペースがありました。

開かれた寺院なのですね。

 

今思うと、土曜日に行っていたのですから、ライトアップまで待てばよかったかなと思います。

そのうえ、こんなにも急ぎながら見学して、なおかつ、銚港神社も行きそびれていながら、私は、銚子電鉄の発車時間に間に合わなかったのですから!

あと一歩というか、数分早くいけばよかったのに、、、

 

銚子で初詣とともに、初日の出も

飯沼観音の初詣について書きましたが、大晦日の23時から鐘つきして、0時からの護摩に参加して初詣に行くのもいいですが、銚子といえば、初日の出です。

(新春の護摩に参加したあと、時間をどう過ごすかの問題はありますが)

 

日本一早い銚子で初日の出を見よう!というイベントがあります。

というのか、すごく多くの人が初日の出を見に来るそうです。混雑がすごそうですね。

 

ところで、北海道ほうが初日の出が早いのでは?と思うかもしれませんね。

国立天文台の答えが参考になります。

初日の出が日本でいちばん早い場所はどこ? | 国立天文台(NAOJ)

https://www.nao.ac.jp/faq/a0106.html

 

南鳥島とかありますが、島を除いて考える、富士山の山頂を除いて考えるというように現実的な初日の出を考えます。

 

すると、「千葉県の犬吠埼(いぬぼうさき)で、日の出時刻は午前6時46分です」

私は、北海道のほうが早くないのか?と思い違いをしていました。
それについてもこのような回答がありました。

北海道の納沙布(のさっぷ)岬のほうが犬吠埼よりももっと東にありますので、初日の出も早くなるように思えます。しかし、おおよそ南東の方向に行くほど、初日の出の時刻は早くなりますので、より南にある犬吠埼のほうが、北の納沙布岬より日の出時刻は早くなるのです。

しかし、1年中いつでも、南東ほど日の出時刻が早くなるわけではありません。(中略)

日の出をいちばん早く見られる場所の順番も、季節によって違ってくるというわけです。

初日の出に関しては、犬吠埼のほうが早いわけですね。

年によって、初日の出の時間は少しずれることもあるのだそうですが、大きな違いはないとのこと。

私は、以前、福島県で海からの日の出を拝んだことがありますが、たしかに、今が日の出だ!といわれても、けっこう曖昧なものです。

光が見えたら日の出なのか?とか。

 

犬吠埼付近は交通規制あり灯台付近は車両通行止め区間も

とにかく、初日の出がよく見えるエリアは、自動車の混雑が激しいそうです。

犬吠駅前では朝市をなんと午前4時30分から行うそうです。終わりは午前8時くらいまで。

この日は、銚子の海岸周辺は午前0時から人が集まっているのではないかと思います。

 

また、この時ばかりは、犬吠埼遊歩道も立ち入り禁止です。

あそこは、けっこう波打ち際まで行きますから、人が殺到したら危ないです。

 

犬吠埼だけでなく、外川駅の海寄りの場所も初日の出を見るのにいいそうです。君ヶ浜もそうですね。

交通規制は、1日の午前2時から午前9時ころまでとのことです。

 

銚子での初日の出鑑賞、どの施設が何時から開館か

地球の丸く見える丘展望台も元旦は午前5時30分に開館するそうです。

犬吠埼の灯台近くにある犬吠テラステラスは午前6時に開館だとか。

銚子ポートタワーは、午前6時に開館です。

日の出クルーズに行く人は、銚子海洋研究所に午前5時30分に集まるそうです。

犬吠テラステラス、地球の丸く見える丘展望台、銚子ポートタワーで、午前7時ころから、令和「初」となる初日の出記念バッジをいただけたそうで(ただし、数に限りあり)。

 

初日の出あとの犬吠駅発銚子行きの銚子電鉄では「上がり調子(銚子)でハイタッチ」を行うそうです。

犬吠駅前では先ほども書いたように、午前4時30分から朝市があります。

JRの銚子駅の駅長さんと銚子電鉄の代表とで、「調子が上がる出発進行式」も行うとか。

「上り」電車に乗って、ハイタッチで、調子が上がるわけですね。

犬吠駅発、7時16分と7時44分の列車ということですから、2回もあるということは希望者が多いのかしら。

 

で、一体何時から、銚子電鉄は走っているのかと調べたら、午前零時に運転ではないですか!臨時電車が出るのですね。

 

銚子電気鉄道株式会社

2019年12月31日~2020年1月5日 年末年始 終夜・初日の出 運行時刻と乗車券のご案内について
【終夜・初日の出 運転について(12/31、1/1)】
12月31日の夜から1月1日は臨時ダイヤでの運行となり通常ダイヤとは異なります。

<乗車券の取り扱い>

12月31日午後9時30分~1月1日にご乗車いただける弧廻手形を発売致します。(大人700円・小児350円)なくなり次第終了となります。

いつもとダイヤが違うので、銚子電鉄のサイトにて時刻表は確認しておいてください。

0時から4時くらいまでの時間帯がなかったですから。

 

12月31日午後9時30分~1月1日午前10時までは、通常の弧廻手形、往復乗車券、弧廻手形DX、銚子1日旅人パスの発売は中止するそうです。

 

初日の出のイベントや交通規制などについて詳しくは、銚子市の市のサイトにて確認を。

2020年日本一早い初日の出インフォメーション | 銚子市