令和2年の初詣の話になります。
横浜市旭区の鶴ヶ峰という場所にある小さな神社が注目を浴びているのだと、聞きました。
そして、1月1日のみ、御朱印がいただけると聞いたので、前から行ってみたいと思っていた私は、この機会に、と行ってみました。
1月1日の1日限定だそうです。
後で調べたら、初午の日も数時間だけ御朱印をいただけたみたいなのですが、やはり時間的なことを考えると元日に行くのが良さそうです。
あとは、8月の第三日曜日に例大祭が行われているそうなので、その時を調べてみるとか、でしょう。
目次
大谷翔平選手と鶴ヶ峰稲荷神社
冒頭の橋の写真は、この鶴ヶ峰神社がそばにある鶴峰橋です。公園の中に川が流れている(帷子川)ので、そこに橋がかかっています。
相鉄線の鶴ヶ峰駅から歩いていける範囲です。歩いて5分くらいでした。横浜銀行や西友がある通りを通り抜け、住宅街を歩き、とにかく鶴ヶ峰公園を目指して歩きます。
鶴ヶ峯稲荷神社は鶴ヶ峰公園の中にありますから、まずは、元旦に行くのなら鶴ヶ峰公園を目指していけば赤いのぼり旗が見えるので、すぐにわかります。
鶴峰橋を目指して行ってもいいですね。橋を渡ってすぐです。
私は迷わずにたどり着くことができました。
しかし、このような地元の人しか知らないような小さな神社がなぜ、脚光を浴びているのか。
それは、大谷翔平選手が子どもの頃、参拝したといううわさがあるからでしょうね。
翔タイムの大谷翔平選手です。お母様が横浜市のこちらの出身だとか言われていまして、ご実家に大谷翔平選手をつれて帰った時に(特にお正月は帰省することでしょう)、ここの神社を参拝したのだとか。
私は、午前中に到着したので、元日の初詣の参拝客が列を作っていました。
有名な選手と繋がりがある神社が脚光を浴びたのは、他にも例があったので知っていましたが、私としては、稲荷神社、それも1日だけの限定で御朱印がいただける神社と聞きまして、そちらのほうで興味があって参拝したのです。
だから大谷翔平選手と関係なかったとしても、私としては気にしません。
稲荷神社と御朱印に興味があるのですから。
そもそも、稲荷神社ですから、ご利益は商売繁盛でしょう。
恋愛運アップとかではないのです。
桃の節句限定とか、桜の咲く時期限定の御朱印はありますが、御朱印そのものをいただける日が限定されるのは、気になるのです(その後、4年に1回、うるう年の閏日の1日だけ出すという神社もあるそうです)。
限定ものだと気になる、そういう同じ思いの人がおそらく参拝していることと思います。
元旦の午前零時にお神輿が出るという鶴ヶ峰稲荷神社
自治会が守っていると思われる鶴ヶ峰稲荷神社では、午前零時15分からお神輿くぐりがあるそうです。
地元民なら知っているのでしょう。
お神輿の下をくぐって、1年間の無病息災を祈るという神事です。
お神輿の担ぎ手も募集されていました。
真っ暗な中でやるということは、公園内は灯りがついているのかしら。
除夜の鐘を聞いたら、すぐに出かけないといけませんね(令和2年は2回目があって、そちらも午前1時という時間帯です)。
このようなお神輿が出たりすることからも地元では愛されてきた神社であることがわかります。
前から行ってみたいと思っていた私は、さすがにお神輿くぐりは参加できませんが、1日だけの御朱印のためにいってみる、というのは、いいきっかけになりました。
星川杉山神社との兼務社となっている
鶴ヶ峰稲荷神社は、小さな神社です。
星川杉山神社のホームページをみますと、兼務神社の紹介があって、星川杉山神社の兼務神社であることがわかります。
宮司さんもいつもいるわけではなく、この時だけなのでしょうね。
「新年初祈祷」のことが書いてありましたから、時間を区切って行っているものと思います。
余談ですが、横浜市には、杉山神社、星川杉山神社、戸部杉山神社、岸根杉山神社、川島杉山神社、和田杉山神社、鴨居杉山神社と、「杉山」という名称の神社がいくつかあります。
単に地元では「杉山神社」とだけ読んでいる神社も含めると数は多いです。
世の中には、八幡神社とか、氷川神社がありますが、横浜は杉山神社となっているのは、なにかいわれがあるのでしょうね。
大元となる「杉山神社」があって、そこから分かれていったのかと思います。
江戸時代の『武蔵国風土記』には、当時の武蔵国に杉山神を奉斎するお社が72社もあることが書かれています。
杉山神社というお社がこれだけありますが、そのうち、式内社にあたるのは、どれなのかについては不明なのだとか。
埼玉県民の私としては、よくわからないことですが、地名と神社名(もしくは寺院名)は密接な関係があると考えています。
元日は参拝客の列を覚悟で
さて、鶴ヶ峰稲荷神社の話を続けましょう。
小さいながらも、神社としてあるべきものは、揃っている感じの神社でした。
公園内の高台にありまして、階段を登って参拝します。
小さいからと参拝客がいるのかなと思う人もいるかもしれませんが、かなりの行列です。
これも大谷翔平選手の効果でしょう。
ここに限らず、元日はどこの神社も参拝客は多いと言われれば、そうかもしれませんが。
いつもは夕方など扉が閉められているのでしょうか。柵が設けられていました。
おそらく大谷翔平選手のことがなかったら、地元民だけが知る、神社だと思うのです。
狐様も小さめタイプでしたがちゃんとあって、赤い前掛けをしていました。
ここに元日から初詣に来る人は、大谷翔平選手の運にあやかりたいと来ている人もきっといるはずです。
メージャーリーグで大活躍ですからね。
そもそもは、この稲荷神社、公園内を流れる川のある場所にあったそうです。
それを遷座したわけですね。
額には、「鶴峯稲荷大神」と書いてありますね。
初詣の初祈祷は終わったあとだったのかもしれませんね。
地元の商売繁盛のご祈祷はここに来ることでしょう。
宮司さんとご祈祷の方が座ったら、それだけで満員になりそうな場所です。
ご祈祷まで受けたい人は、早めが良さそうです。
稲荷神社の右手には、おみくじを結びつける場所も設けられていました。
古い御札を収める場所らしきところも笹が建てられていました。
まわりはマンションや保育園など生活の地です。
いつもは社務所も無いような小さい神社ですが、元日だけは、神社の前に、テントがあって、そこで御守やら御札やら購入することができるようになっていました。
おそらく、御守などは元日限定かと思われます。
令和2年元旦と日付に入った鶴峯稲荷神社の御朱印
参拝を済ませたら、さっそく私は、御朱印と肌守りをいただきました!
御朱印には、元旦と書かれていました。
もしかして、午前中のみ?
御守も購入できて、これで大谷翔平選手の恩恵を得られるか!?
星川杉山神社にも参拝
これもご縁だと思いまして、宮司さんの兼務社が鶴ヶ峰稲荷神社ならと、星川杉山神社にも行ってみることにしました。
こちらは、大きめの神社です。
住所は、横浜市保土ケ谷区星川です。
丘の上にあるので、相鉄線の星川駅から上り坂を登っていきました。
グーグルマップの指した道順が間違っていて、住宅街の中を通ったので、生活道路的な坂道(石の階段)を使ってしまいました。
本来は、ファミリーマートの前を通っていくのに、そちらを指していなかったのです。
女坂のような長い坂道ですが、そちらのほうがいいので、神社のホームページで確認してから行くといいです。
どちらにせよ、高台にあるので、行く時は上り坂を登ってえっちら歩いて参拝となります。
ということで、私は裏手になる稲荷神社のある側の参道から入りました。
表参道ではなく、このような稲荷神社のあるほうの入口からです。
星川杉山神社のホームページによると、初午の日には、こちらの神社でも祭事を執り行うそうです。
それに合わせて、先ほどの鶴ヶ峰稲荷神社も初午の祭事を行うものと思われます。
星川杉山神社では、ツイッターもやっているので、最新情報を得るようにしてください。
(令和2年の情報では、この時に30分ほどの短い時間でしたが、鶴ヶ峰稲荷神社の御朱印を頒布するとの情報が載っていました。ですので、星川杉山神社にしろ兼務社にしろ最新情報はツイッターがいいかと)。
さて、星川杉山神社は、ヤマトタケルノミコトをお祀りする神社です。
杉山神社という名称が文献に現れるのは、約1000年前の平安時代に遡ることになります。
スギマロというキャラクターがかわいい
星川杉山神社というだけあって、杉の木なのか、大木がありました。
星川杉山神社は、キャラクターもありまして、「スギマロ」といいます。
杉の葉っぱなのかな。
高台にある神社なので、東は横浜の港、西には富士山が見えるそうですよ。
星川杉山神社は、杉山神社の中でもおそらく古くからある神社ではないか、式内社ではないかと言われるのには、平成16年に神社の裏手に縄文時代から弥生時代にかけてのものと思われる遺跡が見つかったことからもわかります。
遺跡があるということは、この周辺には集落があっただろうことはうかがうことができます。
初詣は長い行列(坂道も大変だったが)
初詣は、御朱印が趣味の人だけではないので、こんなに長い行列です。
この行列が表参道の鳥居のほうまで長く続きます。
高台までたどりつくのも難所なのですが、いきなり、みえる行列の長さ。
初詣参拝客の行列にもめげないでいきます。
ところどころ提灯が掲げられています。
これは、初詣の時だけあるのだと思います。
それ以外の時の写真には見当たらなかったので。
狛犬を入れて写真を撮ってみました。
そういえば、いかに高台の急な坂道かわかるかということは、積雪があると、ノーマルタイヤでは神社まで行けないそうです。
以前、積雪の時に、車が立ち往生して、市営バスの運行が取りやめになったそうですから。
神社のホームページやツイッターだけでは、急な坂道を登っていくということがイメージしにくいかもしれませんが、高台にある神社だということはお忘れなく。
今年の初詣や、お正月は積雪の心配をしなくて済みましたが、年によってはドカ雪が降ることもありますからね。
注意が必要です。
星川杉山神社の初詣の御朱印は印だけで、通常の御朱印に神社名が墨書き
星川杉山神社は、御守も豊富でしたし、破魔矢なども多かったです。
御朱印は、初詣時期は、神社名の墨書きがなく、伊勢神宮のように、神社の印が押されて日付が入るというものでした。
通常印だと、墨書きが入るようなので、今度は、何も行事がないような時期に行ってみたいと思っています。
それと気になったのが、令和元年の年末に出ていた「年末詣」の印です。
鶴と亀が描かれていて、大きめの印だったので、今度はそれもいただきたいと思っています。
令和2年もそれが出るといいのですが。
星川杉山神社の例大祭は、9月にあるそうなので、そのころも限定の御朱印が出そうですよね。どうなのかな。
御朱印帳が手作りとかで人気
破魔矢と熊手(大熊手もあり)はよくあるのですが、この「標の杉」が気になったのですが。
魔除けや災除けになるということは、竈の神様にあるような役割なのでしょうか。
玄関や家の入口の高いところに(表面を東か南に向けて)貼っておくそうです。
伏見稲荷の「標の杉」とも違っていますね(拝殿向かって右手に伏見稲荷社あり)。
あとは、個人的には、星川杉山神社の御朱印帳ですね。
手作りにこだわりがあるとかで、人気なのですよ。手作りだからか、数量もそれほど出ないそうです。
私としては、古風な御朱印帳なら、ほしいのです。星が飛んでいるバージョンと、お花が飛んでいるバージョンを見かけました。
そのうち、桜とか飛んでいるものも出ないかなぁ。
通常印や御朱印帳をいただきに行きたいですが埼玉県から遠いのと、あの坂道が、、
もう少し先になりそうですが御朱印帳が出たら、どうなるかな。