今回は、森林浴としてのパワースポット、森林のパワースポットのご紹介がメインとなります。
しかし、その前に、銚子電鉄です。
銚子の旅のことは、何度かブログに書いてきたのですが、肝心の銚子電鉄については少ししか書いていなかったので、ここで書いておきたいと思います。
上の写真は、JRから銚子電鉄に乗り換える乗り換え口の写真です。
銚子から乗った時の最終駅である「外川駅」について、神社の話を書きましょう。
銚子電鉄は、東京でいえば都電のようなミニ旅にもってこいの列車です。
20分の旅ですから。
銚子、仲ノ町、観音、本銚子(もとちょうし)、笠上黒生(かさがみくろはえ)、西海鹿島、海鹿島、君ヶ浜、犬吠、外川(とかわ)の旅です。
こうやって駅名を書いていると普通に思いますが、実際に乗ってみると、駅名の案内がおもしろいのでぜひとも、1回乗っていただきたいですね。
例えば、本銚子の駅では、「上り調子、本銚子、京葉東和薬品」のようにして言われるのです。
ネーミングライツですね。
目次
銚子電鉄は6.4キロメートル20分の旅
私はまずは、発売当日なら乗り降り自由の弧廻手形こと、1日乗車券を買いました。
何度か乗る予定だったのですけどね。
実際には乗らないで歩いてしまった部分もあったので1日乗車券では得ではなかったのですが、銚子電鉄へのお布施だと思うことにします。
この1日乗車券ですが、銚子電鉄には仲ノ町に車庫があるのですが、車庫見学の場合は、この1日乗車券のほか、別途入場券が必要になります。これが注意点です。
縁起を担ぐ人には、このような合格祈願きっぷもあります。
1日乗車券には、沿線の見学する名所などが書いてあります。
銚子なら、ヒゲタ醤油工場見学、仲ノ町ならヤマサ醤油工場見学などです。
観音駅では、坂東33観音の札所である飯沼観音とか、銚子漁港魚市場ですね。
今回、ブログに書くのは、「外川駅」の話です。
外川漁港もある場所です。
外川駅はレトロな駅だった
銚子電鉄の名物であるぬれ煎餅も売っています。
外川駅の時刻表は、レトロな雰囲気です。
銚子電鉄のガイドブックをみますと、ノスタルジー外川として、地図が描いてありました。
そこには、猫スポットとして、運がよければ、猫に会えるスポットのことも書いてありました。
そのほか、ノスタルジーというのか、レトロというのか古くからあるお見せの紹介もありました。
なんせ、100年以上続くお豆腐屋さん(榊原豆腐店)というのも紹介されています。
茂八商店は、お惣菜、干物、刺し身も売っているとか。
どのお店も日曜日が休みとなっていたので、行ってないのですけどね。
旅客運賃表もレトロではありませんか。
私が小さい頃は、このように書かれた看板があったなと思い出しました。
絵葉書も売られていました。
お土産やグッズは多かったです。
奇跡のぬれ煎餅の上に貼られたポスターをみて、外川駅で降りたら、すぐに神社に行くことにしました。
長九郎稲荷神社は八番目によく当たる神社です
駅を降りるまで、まったく行く予定がなかった神社です。
テレビ番組の「なにこれ珍百景」でも取り上げられた神社です。
意味がわからないのが、全国八万社ある神社の中で、八番目によく当たる神社なのだとか。何が八番目かは、わかりません。
海岸の台地に建っている神社なのですが、月例祭も行っているそうです。
毎月16日の午前11時から午後三時まで。元気お粥無料と書いてあります。
ということは、人は来ているのですね。
「ご先祖の感謝を込めて手紙をポストの中に入れてください」
宮司が心を込めてご祈願しますと書いてありました。
「元気が出る、運気が上がる神社を参拝することで、人生のすべての運気が神に通じます」とあって、運気が上がるとも、宝くじが当たるとも書いていませんね。
宝くじが全国で8番目に当たるわけではありませんので、ご注意を。
グーグルマップの示すとおりにいってみました。外川駅から10分から15分ほど歩いたと思います。
老人施設以外、何もないような場所に森のような木立があって、赤い鳥居が見えてきました。
夏なら、ヤブ蚊が飛んできそうな場所です。
おーここかと、すぐにわかったのですが、ちょっとためらうような入口です。
しかし、勇気をもって入ってみると、いきなり、視界がひらけて、大海原が見えてきます。
世界初とは鯛とサンマと鯵の鳥居だから
駅に貼られたポスターにも驚きましたが、この場所にも驚きました。
いきなり鯛が見えます。その先には、サンマでしょうか。
参道らしき場所には、小さな祠、神社も見えます。
私が行ったときは、時々、雨が降るあいにくの天気でしたが、これ、快晴なら見晴らしがよくて気持ちいい場所ですよ。
さかなクンではありませんが、鯛やサンマを中心に、写真を撮ります。
「ナニコレ珍百景」が取り上げなくても、「ナニコレ」です。
ここは、絶対、晴れた日に来るべきです。B級グルメならぬB級スポットでしょうか。
魚が飾られている鳥居の先にも、鳥居がありました。
黄金の鳥居だそうです。裏には「心叶」と書いてあります。
そうしたら、表の額に「長九郎稲荷」と書いてありました。
ここから眺める日の出は最高なのだとか。
これくらい人がいないほうがいいのかな。
ここの鳥居は裏からみると、大海原が見えていい場所ですからもう少し整備されていたら、もっと人が来そうな気もします。
もしかして、初日の出には、人が来ているのかな。
それにしてもこの鯛やサンマ、鯵?は、漁港があるからでしょうかね。
「心の大当たり」という謎の言葉もあります。
鳥居には、うなぎが描かれています。
なぜ、稲荷神社なのか。
誰が建てたのか、いまいち不明ですが、見晴らしの良さで、帳消しです。
確かに世界初でしょうね。鯛の鳥居は。
私は、海岸側から行っていないで、裏の木立のほうから入ったのですが海岸側から来る人もいたそうです。
しかし、登る場所がわかりにくいそうなので、木立のほうから入るほうがいいかな。
神社のほうはそれほどおすすめできないのですが、ここからの海の眺めはいいですよ。晴れた日推奨です。
月例祭に行った人がブログ書いているといいのだけど。
長九郎稲荷神社ですが、後で調べたら、サイトも持っていたのですね、
由緒ある神社ではないですか。
ちょぼくり稲荷と呼ばれているそうです。
社殿の中には、ヒキガエルの木像が安置されているそうです。
そのうえ、伏見稲荷系の稲荷神社ということもわかりました。
東日本大震災で壊れてしまい、再建の途中にあるだとか。
うーん、整備次第では、初日の出が拝める、見晴らしがいい場所にあるなど、人が来そうな気がするのですけどね。
なんだかもったいない気がしました。
渡海神社も木々に覆われていた
さて、今度は渡海神社です。
長九郎稲荷神社が海に面した、断崖絶壁の上にあるとすると、「渡る海」となっていますが、内側にあって森林に囲まれているのが渡海神社です。
自宅を兼ねた社務所があります。
私は最初、社務所(自宅)のほうから入っていたようでした。神社の本殿ではなく。
先に訪れていた人がいたので、こちらが社務所で、神社はこの細い道を歩いた先にあるということでした。
言われて行ってみましたら、なるほど、社殿が見えてきました。
失礼ながら、最初は小さい境内かと思っていたら、参道も長くて、境内は広いです。
歴史は古い。1300年以上前から鎮護の神社が渡海神社
御朱印は神主宅にて、ということが書いてありました。
ちょうど御朱印をいただいている人がいて、その人が他にもいたよと伝えていただいたおかげで、すぐに神主さんがやってきました。
御朱印帳をお渡して、その間に参拝をして、境内をぐるぐる回ってみました。
場所は、近くに「地球が丸くみえる公園」という観光スポットがありまして、そこの近くとおぼえておけばいいのです。
御朱印をいただいた時に、ここの「極相林(きょくそうりん)」について書かれたしおりをいただきました。
銚子の天然記念物としおりに書いてありました。
千葉県の指定もあるとのことで、千葉県指定の天然記念物となります。
極相林とは、初め松林などから次第に発達して行き、永い年月がかかって、その極み(クライマックス)に達した林、という意味なのだそうです。
だから「極」なのです。
樹木には、陽樹と陰樹があって、風で運ばれて飛んできた松の実が落ちると発芽して、次第に大きく松林になります。
陽樹は日陰を嫌い、日向でないと育たない木なのですが、松が陽樹にあたります。
何年もたって、落ち葉が下に積もって堆肥にあります。
そのうちに鳥がやってきて、そこの陰樹の種を食べた鳥の糞などから陰樹の芽が発芽して、次第に成長して下層林になります。
長年立つと、上層林を形作る陽樹の松は老衰したり、害虫に襲われたりして、次第に陰樹に移り変わっていきます。
こうやって交代し終わった林の状態のことを「極相林」というそうです。
このような陽樹から陰樹への交代は、300年以上かかるという壮大な長さの話です。
極相林で知られる場所でもある神社
極相林に関する説明の看板もありました。
高木層は、タブ、スダシイです。
低木層は、アオキ、ヤブツバキ、ヤブニッケイ、マテバシイ、カクレミノ、シロダモ、ヤツデ、モチノキ、オオバグミ、ムラサキシキブ、キブシ、スダシイ、トベラです。
この他にも、草木層があります。
遠くの参道から本殿のほうを写真に撮りました。
鬱蒼とした木々がわかりますよね。
こちらにも鳥居があって、私が入ってきた神主さんのご自宅方面とは違っています。
本当は、こちらから入るべきでしたね。
しかし、あまりにも木々が鬱蒼としたしていて、一体どこから入るのがいいのかわかりにくいこともあります。
それにしてもこれだけ鬱蒼とした木々の多さに圧倒されるのですが、参道にはそれほど落ち葉がありません。
木々の多さから比べると、毎日、整備しているのでしょうね。
こちらの渡海神社は、かなり長い歴史ある神社です。
なお、例大祭は、7月9日、大潮祭というものがあって、そちらは旧暦で行うそうで旧6月15日となっていました。
秋祭りは、10月9日です。
どのようなお祭りなのでしょうね。
手水舎もきちんとありますよ。
ちょっと見たところ、寂れた印象がありますが、管理されている神社です。
歴史も長いですから。
極相林の長所としては、しおりに書かれたことによると、
- 干害治水対策に役立つ。根元に水分を多く保有するので河川水量を調節し、山肌や下流の人々を保護する。
- 枯れてもその下には後継樹が養成されているので、態々植林する必要がない。また上部が枯れてもよく根元から発芽する。
- 常に十分な水分を含んだ葉をつけているので火災の時は防火帯の役に立ち、又つやのある葉を見る人々の心をうるおわせる。
- 多量の落葉を樹下に落とし、これに日光を当てず、腐らせるので林内の表土を若返らせる。
- いろいろな性質の木が混って共存しているので台風などの害の受け方も少なく、また受けても比較的復活が早い。
- 小鳥たちの楽園となり、草木の実を食べながら害虫も捕食してくれて林を守ってくれ、また絶好のねぐらともなり互いに助け合っている。
このように書かれていました。
やはり生態系はどこかで切れるものではなく、いろいろなところで繋がっているのでしょうね。
短所もあって、潮風に弱いことがあげられていました。それと生育が遅いことですね。
神主さんの後ろ姿と、神社の拝殿です。
渡海神社の御祭神は、猿田彦大神と綿津見大神の相殿となっています。
元明天皇の和銅二年、外川浦日和山に創祀。津波のために、貞元元年、高神の地に奉遷。
渡海安全、大漁満作を祈ることとなる。
ということで、ご利益は、渡海安全や大漁ですね。
大漁祈願は場所柄、わかりますね。
そういえば、渡海神社の社務所は、銚子市の高神西町と書かれていました。
「高神」という名称からも、なんとなく歴史ある神社だと感じました。
龍の彫刻といい、歴史の長さを感じます。
木造の作りは、細かい部分にこだわりを感じます。
本来は、海岸側から車で来れば、表参道から入ったのでしょうが、なんせ、銚子電鉄の外川駅から徒歩で来たために、裏側の社務所のほうから入ってしまった私です。
本殿に向かって右を歩いていけば、このように、境内には社務所へ通じる小道があります。
御朱印をいただく予定の人は、表参道から入って、参拝を済ませてから、社務所へという順番になりますね。