ブログに書いていたと思い込んでいたのですが、どうしても見つからなかったので、急遽、としまえん遊園地について書いておこうと思いました。

画質が良くないのですが、見つけた写真を残しておきます。

思い出のとしまえん(豊島園)遊園地です。

実は私の生まれは、としまえんに近い場所だったので、幼い頃には何度か行っていたようです。

遊園地としては記憶がないのですけどね。

 

豊島園駅まで西武線に乗っていく、それくらい西武鉄道も昔は、としまえんには、力を入れていたはずですよ。

今でこそ、大江戸線がありますが、私が子どもの頃は、西武豊島線です。

 

「としまえん」と今ではひらがなで書くようになっているのですが、「豊島園」の時代の人もいるので、この記事では、漢字とひらがなを両方混ぜながら書いてみたいと思います。近くの駅も漢字の「豊島園」ですし。

 

冒頭の写真が有名なカルーセルエルドラド、回転木馬です。

天使や女神などが至るところにあるという精巧な美術工芸です、遊具というよりも、工芸品。貴重ですよね。

としまえんのサイトによると、「当時全盛だったアールヌーボー様式の豪華な彫刻作品で埋め尽くされ」ている回転木馬です。

これに目をつけたとしまえんは、すごい


 

2018年6月24日のとしまえん(豊島園)遊園地にて



描かれている絵も素晴らしい。女神がみえます。

としまえんの歴史は94年あるそうですね。

1926年に開園したとのことです。現在は、西武鉄道の子会社が運営。

この回転木馬はどうなるのか、決めるのは、西武鉄道の子会社が決めるのでしょうか。

 

みなさんの関心もこのカルーセルエルドラドです。歴史があって価値がある回転木馬です。

私は最後の期間のような混雑する時でなく、余裕ある時に乗ることができて最高でした。

今考えたら、あの時乗っておいて本当によかったなという感想です。

ヨーロッパ的といいますか、独特の雰囲気があるのです。としまえんの中でも別世界の印象です。

 


カルーセルエルドラドと言う名の回転木馬

豚に乗ったのですが、けっこうつるつるしていて、落ちそうになります。

見た目も年季入っているでしょ?

それがまたいいのです。

 

としまえんのサイトによると、そもそもはドイツで作られた回転木馬なのだそうです。だからヨーロッパ的、とすぐに感じたのかもしれませんね。

機械遺産カルーセルエルドラド |水と緑の遊園地 としまえん

1907年にドイツのヒューゴー・ハッセによって作られました。
カルーセルは同年にドイツのミュンヘンで開催された“オクトーバーフェスト”において、初めて人々に披露されました。

当時は「トロットワール・ルーラン(動く歩道)」と呼ばれ、世界最大にしてもっとも豪華なカルーセルと言われていました。
今にも動き出しそうな見事な造形の24体の木馬をはじめ、豚やゴンドラ、馬車などすべてが木造のカルーセルは、すべてが手彫りされたものです。

天使や女神など全体に施された精巧な美術工芸は、当時全盛だったアールヌーボー様式の豪華な彫刻作品で埋め尽くされ、現在でも大変な価値を持ったものと評価されています。

オクトーバーフェストでデビューだそうです。

なんと、あの豚や馬車は、手作りの木造だったのか。

手作りっぽいとは思いましたが。

 

この豪華なカルーセルとともにヒューゴーはヨーロッパのカーニバルを巡業し、各地で歓迎を受けました。

しかし、ヨーロッパには戦争を予感させる不穏な空気が漂い始めます。戦争となればその華やかな巡業も困難になるばかりか、ヨーロッパでのカーニバル自体が激減してしまいます。また、カルーセルの移動には莫大な費用がかかるため、できるだけ一箇所に留まり興業を行う必要がありました。

 

1910年にドイツ皇帝ウィルヘルムⅡ世の招きによりアメリカのルーズベルト大統領が訪れた際、ヒューゴーはアメリカの遊園地にカルーセルを移すことを思いつきます。

1911年、ともに制作に携わった弟にカルーセルを託し、ニューヨークのコニーアイランドにある遊園地スティープルチェイスに送り出しました。カルーセルはスペイン語で“黄金郷”を意味する「エルドラド」と呼ばれ、1964年に閉園するまでコニーアイランドの名物として多くの人々を楽しませました。

遊園地が閉鎖されると「エルドラド」は解体され、ひっそりと、倉庫に収められました。

その噂を聞きつけたとしまえんが購入し、1969年「エルドラド」はニューヨークの人々に惜しまれながら貨物船にのり、太平洋を旅して日本にやってきました。解体された「エルドラド」は、専門家の監修による修復作業を経て、製作当時の姿に復元され、1971年4月3日から再び子供達の夢をのせて回り始めたのです。

カルーセルエルドラドは100年以上の歴史を持つ世界的に貴重な文化遺産として、2010年に『機械遺産』に認定されたそうです。

カーニバルだけでなく、遊園地の乗り物としては、一回アメリカの遊園地で活躍していたのですね。

 

その後、としまえんが購入して復元されたと。

豊島園の開園より古く100年以上の歴史を持つというのですから驚きです。ずっと現役の回転木馬。

子どもたちの夢をのせて回りはじめた、と書いてありますが、おばさんが乗っても楽しかったです。

 



馬車の部分と豚です。作るのには、一体どれくらいの年月がかかったのか。

馬も豚も一頭ずつ顔が微妙に異なります。

手作りだからこそですね。

この回転木馬は、日本に残しておくべき文化遺産と私は思うのですが、どのようになるのでしょうか。

次も活用されることを祈っています。

実際に見たから思うのですが、絶対に残しておいたほうがいいと強く思います。

木の温かみというのか。日本にも木造の仏像がありますが、細かい彫刻が見応えありますよね。

あれと同じような手作り感がいいのです。

これだけ古い年季が入っていますから、動かすのも技術がいるそうですよ。

ノウハウを知っている、としまえんの人が残ってくれないと、次の場所での活躍にも困るわけなのです。

 


豊島園では6月にあじさい祭りがあった

回転木馬のそばの特設会場で、あじさいのリストブーケを作ったり、あじさいのステンドグラス教室が行われていたりしてました。

私が見に行った時は、終わっていましたけど、まだ作り終わっていない人が残って作っていました。

会場の奥に見えるのが回転木馬、カルーセルエルドラドです。

こちらが、としまえんの正門入り口です。アミューズメントパーク、としまえんです。
花壇となっていました。

ウォータースライダーが少し見えますね。
この裏側がプールになります。

私はメインロードをまっすぐに進みました。

まっすぐ行くと、回転木馬のところに行けるのです。

 

夕暮れ時のカルーセルエルドラドと紫陽花

豊島園の正面入り口から入って、この回転木馬のほうに進み、としまえんの森と呼ばれるところに紫陽花は多く咲いていました。

その途中にも、ところどころに、このように咲いている場所もありました。

紫陽花の奥に見えるのが回転木馬です。上部に「carousel EL DORADO」と書いてあるがこの写真でもわかります。

ちょうど光がついたところですね。ライトアップされた回転木馬もいいものです。

今思うと、園内の案内図をもっとアップで写真に残しておけばよかったな。


としまえんの森には、模型列車も走っている

としまえんの森には、動物の模型が立っていまして、ちょっと驚くような感じになります。

森の中を列車が走ります。

こちらの列車は、「あじさい号」でした。

あじさいの時期だったからかな。


日暮れになってくると、このように動物が光ります。

何時まで列車が走っていたのか、記憶にないのですが、真っ暗な中では、幻想的な光景です。

ライオンのほかに、しまうまが見えますね。

 



こちらはまだ日が落ちていない頃の列車です。

このように豊島園の遊具のそばも通ります。

遊具で遊んでいる子も列車を見ることができます。

今、調べてみたら、フロッグホッパーと呼ばれる遊具のようでした。

としまえんは、小さな子どもが楽しめる乗り物、大人が楽しめる乗り物と両方あります。

 


夕暮れにはライトアップされて

私は、この日は紫陽花の写真が撮りたかったので、入園したので、としまえんのすべてを回るわけではなく、北側というのか、としまえんの森付近を中心にまわりました。

小さい頃は遊具にも乗ったでしょうし、流れるブールに行ったことは覚えています。

流れるプールは、世界初ですし、波のプールは、日本初だったそうです。

世界初やら、日本初やら、いろいろと挑戦していた遊園地だったのですね。

 


あじさい園には多くの種類の紫陽花が咲いていた

写真が紫陽花で埋まるほど、写真を撮っても撮っても種類が多すぎて追いつきません。

いろんな紫陽花がありました。

色のピンクや白、紫など。

あじさい園の途中には、昆虫館がありました。

私が行った時は、カタツムリの貸し出しということも行われていた記憶があります。

レンタルですね。

カタツムリがいると紫陽花も引き立ちます。カタツムリとともに、写真を撮るわけです。


としまえんの森の昆虫館

としまえんの森の中にある昆虫館にも立ち寄りました。

私が行った時は、ホタルが見えましたよ。暗闇の部屋があって、そこで見ました。

 

こちらは、クワガタですね。昆虫を実際に触ることができました。

でも昆虫どうしをケンカさせないでね、と書いてありますね。

 



ヘラクレスオオカブトもいました。

ヘラクレスの森となっていました。

こういうのも、もう見ることができないのか。。。



としまえんの園内は、クリスマスじゃないかと思うほど、光が溢れていました。

夜間開業の日だったのか。


ローラーコースターと紫陽花

もうこのようなジェットスターのコースと紫陽花という構図は撮れないのでしょうね。

ローラーコースターでしたね。

ここは、コークスクリューという回転するローラーコースターの線路(?)です。



こちらの写真のほうが、コークスクリューの360度回転することがわかりやすい写真です。

螺旋状のコースです。

これは怖そう。


 

螺旋状のコースのほかにも、後ろ側にコースが見えていました。

このような光景は、もうないのですね。螺旋状のコースと紫陽花です。

 



このローラーコースターの周りにも紫陽花が咲いていました。

私が行った時は、夜まで開園していましたが、この時間帯は乗る人も少なかったのか、すでに乗り物は終了していたのか。

 


線路と踏切がみえますね。これはチャレンジトレインの場所かな。本物そっくりの電車を動かすというアトラクションです。

本当に、としまえんは、いろんな乗り物がありました。

それでもやっぱり、あの回転木馬は印象に残るのですよ。

 



日が暮れてからも写真を撮りました。

スマホ写真のうえ、画質を落として保存していたため、光がボケていますね。


6月だったけど、雰囲気はクリスマスですよね。

LOVEの場所です。

新宿にもLOVEの名所ありますが、こちらはハートマークが光ります。


夜のカルーセルエルドラド

夜の営業が終わった後のカルーセルエルドラドです。

そういえば、この回転木馬は内側から3部分に分かれていて、内側になればなるほど速度が早いと言われていました。

怖いと思う場合は、なるだけ円の外に、ぐるぐる回るのが楽しみ、という人は、円の中心に近いところに座るのがいいのです。

 

 



お月様と紫陽花と、ローラーコースターのコースです。

これから夏に向かう時でした。

8月の夏休みには多くの子どもたちが訪れたことでしょう。


最後に、夜のとしまえんの光景を残しておきたいと思います。

白っぽい紫陽花です。これは、としまえんの森のほうだったかと。

 


先ほどの360度回転するコークスクリューです。

 


左手に見えるのは、フライングパイレーツですね。

真ん中に雲が写っていましたが、なぜか回転しているように見えます。

右側に見えるローラーコースターもこうやってみると、けっこう急に落ちるような造りになっていますね。

高さもありますし、坂を急激に下っていくという、これも怖そう。


画質を落としているためか、夜の写真がぼやけてしまっていますね。木々もいろんな色でライトアップされていたのです。

 

2020年の8月31日の最終日には、午後5時までプールを開き、園内の乗り物、アトラクションは、午後7時までやっていたそうです。

その後は、午後8時に花火が打ち上げられ、来場者とともに閉園のセレモニーが行われたそうです。

午後9時。

すべての門が閉じられ、94年の歴史にお別れしたとのことです。


私が行った日のとしまえん出口の様子

さらにボケボケの写真ですが。

私が行った日は、おそらくあじさい祭りとして、夜間も開いていたのだと思います。

それでも8時くらいまでではなかったかな。

さて、最終日を向かえた「としまえん」の乗り物ですが、報道によると、

「チャレンジトレイン」「模型列車」が埼玉県の西武園ゆうえんち、「スナッピー」「バタフライダー」「ミニイーグル」が横浜の八景島シーパラダイス。

と移転先が決まっているものもあって安心しました。

としまえんの跡地には、広域防災公園として「練馬城址公園」になる部分と、ハリーポッターの施設になる部分とに分かれるようです。

まだ、カルーセルエルドラドの行き先が決まっていないそうなのですが、できれば、場所を変えずに練馬城址公園に設置することを希望します。

倉庫に置いておくというのでは、博物館と同じことです。見るだけにしておくのはもったいないです。

実際に使われてこそ、です。

西武園遊園地もいいのですが、ちょっと都心から遠くなりますよね。

西武球場の真ん前に置くとか?

カルーセルエルドラドだけは、倉庫に置いておくではない道を探ってもらいたいです。

それにしても生まれが豊島園から近い西武線沿線だったので、なんだか物悲しいです。

いずれお別れの日が来るのだとわかっていても。

94年間、ありがとうございました。