王子駅を挟んで王子稲荷神社と装束稲荷神社は、大晦日に装束稲荷から王子稲荷へ狐の行列が行われることで、共に語られることが多いです。

大晦日だけでなく、王子稲荷も装束稲荷も凧市のある初午祭も有名です。

当日は屋台も出まして、近所の商店街の方々が社務所を開いてくれます。

ですので、装束稲荷のみ、王子稲荷のみではなく、両方の神社を参拝することをおすすめします。

両方の神社を回れるだけの時間をみてください。

いつもですと、装束稲荷のご近所のお店(ヤマワさん)で御朱印をお渡ししているそうなのですが、この日は、装束稲荷の拝殿裏側で、御朱印がいただけますよ。

 


装束稲荷で装束榎の下で装束を整える

王子稲荷に比べると、境内がかなり狭い装束稲荷神社です。

しかしそれでも装束榎と書かれた石碑があったりしまして、それなりに神社の雰囲気はありますよ。

現在は榎はなくなって、別の木が植えてあるようなのですが、昔は榎の下に稲荷のお使いである狐が集まって装束を整えて王子稲荷に初詣に行ったから、装束稲荷なのだとか。北区の説明書きに書いてありました。

歌川広重の浮世絵にも狐が榎の下に集まっている様子が描かれているそうです。

昔は寂しい場所で、榎くらいしかなかったそうです。着替える場所の目印が榎の下だったのかもしれませんね。

装束を整えて、王子稲荷へ行列したのが狐の行列だったのでしょう。

 


装束稲荷も王子稲荷も駅をはさんで歩いていける範囲

 

私は装束稲荷に参拝してから、王子稲荷に行ったのですが、考えてみたら狐と同じ行動でした。

狐が集まった場所を稲荷神社にしたので、王子稲荷から比べると「待ち合わせ場所」というように狭い境内です。

 

しかしそれでも神社は神社です。和歌が刻まれた石碑がありますし、手水舎も用意されています。

狭い境内なので、参拝客がいるとすぐにいっぱいになって行列になってしまいます。

一番の行列は参拝よりも御朱印をいただく列のほうなのですけどね。


狭い境内に手水舎やおみくじの場所もあり

おそらく初午の日だから装束稲荷の社殿の扉が開いているのだと思います。

ご近所の人たちのお供え物がいっぱいですね。やはり定番の油揚げもありました。

神社の鏡の下には、木でできたお狐様がいらっしゃいます。

私は初午の日に行ったのですが、二の午も、このように扉が開いているのでしょうか。

 



扁額に「装束稲荷」の文字が見えます。

それと、かっこいい狐さまです。

スマートでシュッとしています。

玉をくわえているのかな。



こちらの狐さまは、くわえているのは巻物でしょうか。

装束稲荷の社殿は、かなり赤が目立ちます。

それにしても、装束稲荷に行く前はもっと広い境内かと思ったら、かなり狭いスペースを有効活用していました。

狭いながらも境内には、藤棚?のようなものがあって、そこに提灯がぶら下がっていました。

狐火の提灯は、黄色ですが、稲荷神社ですから、赤い提灯が多くありました。

それとともに、奉納の赤い旗も並んでいました。

石塔もありまして、歴史は古そうな感じがしましたよ。



普通の神社にあるものは、そろっているようで、このようなおみくじまで境内ありました。装束稲荷おみくじと書かれていますね。健康おみくじですか。おみくじの他に縁起物が入っているそうです。

何度もいいますが、ここはかなり狭い境内なのですよ。




大晦日の狐の行列の時に使ったと思われる、通行手形がありました。

最初、将棋の駒かと思ってしまいました。よくみたら、通行手形でした。

「王子装束ゑのホ」とは何だろうと考えていたのですが、これは榎のことですね。「ゑのホ」ではなく「ゑの木」で榎だったのでした。王子装束そして榎ということです。

 

となりの通行手形には、王子稲荷と真ん中に書いてありますね。

私は、まだ大晦日の狐の行列には見に行ったことがないのです。

夜、暗い中を通るみたいですね。かがり火と書いてあったので、それが狐火なのでしょう。

除夜の鐘とともにゆく年くる年を行列で迎えるのでしょうか。

この扉の下には、大晦日の狐の行列のリーフレットが置いてありました。王子狐の行列と書いてありました。


装束稲荷の道には、狐火の黄色い提灯

こちらが装束稲荷の裏手です。

稲荷社独特のマークが入った黄色い提灯が目印です。提灯には狐火と書いてあります。

そばまで行きますと、甘酒やら焼きそばやら屋台が出ていますし、行列がありますから、すぐにわかります。

それでも王子稲荷のほうがお祭りに出る屋台がずらりと並んでいますけどね。

装束稲荷のすぐ裏の建物の2階に太鼓が並んでいて、笛の音とともに、お祭り気分を盛り上げてくれます。

お囃子が続いているのですね。

そのすぐ下で、御朱印がいただけます。


初午の日には開く装束稲荷の社務所

おそらくいつもは閉まっているであろう社務所です。

社殿のすぐ裏手です。

2階ではピーヒャラピーヒャラ、トントンと音が聞こえる中を御朱印をいただきたい人は行列なのです。

装束稲荷の御朱印は、字体が異なるものがたしか5種類ほどあったと思います。

私は、3種類買いました。

他にも狐の置物などが売っていました。もちろん、装束稲荷の火防の凧もありましたよ。


装束稲荷でも火防厄除の凧あり

装束稲荷大明神と書かれているのが見えますか。

おそらく年によって異なる絵柄だと思いますが、これが火防、そして厄除の凧です。

「火防厄除御守護」の文字です。

稲荷の印と白狐様が描かれています。装束稲荷の凧になります。

昔ながらの作り方の凧ですね。

 


装束稲荷の真正面にヤマワがありました

装束稲荷の鳥居を写真に撮っていたら、真正面にヤマワさんが見えました。

装束稲荷が開いていない時は、ヤマワさんで、御朱印がいただけるということは聞いたことがありました。

これほど真正面だったとは。



さすがです。ガチャガチャでさえ、神社や狐に関するものが揃えてありました。

私もここでガチャガチャをやってみました。小銭が少なかったので、1回だけですが。

店内には、狐のお面とかありました。

私は、小物やマッチなどを買いました。



 

二の午の日も扉が会いていたということを聞きましたが、確実なのは、初午の日に行くことでしょうね。

装束を整えた白狐のように先に、装束稲荷に参拝するのもよし、先に王子稲荷に行くのもよし。

両方の参拝をおすすめします。