またもや、今まで撮りためた写真を出してブログ記事を書くシリーズが続きます。

半年以上前になってしまいましたが、令和2年のお正月22日の例大祭のことです。

豊川稲荷だけでなく、豊川稲荷東京別院も有名ですので、以前から何度も参拝していました。

しかし、例大祭ははじめてだったのです。少し遅めの時間だったのですが、人が多く来ていました。

その後、5月の例大祭は一般の人の参加はなくなりました。今は、ひっそりとしている豊川稲荷東京別院です。

なんでも行くことができる時に行っておくべきですね。

 

豊川稲荷東京別院の正月、五月、九月に行われる例大祭

立春大吉と鎮防火燭の御札が貼ってありました。

立春も近い頃です。鎮防火燭の火の字が独特な感じがしまして、調べてみたら、火の文字を水の流れのように書くことで火を忌み水を呼び込み、火の字を水のようにして書くのはそういうわけがありました。鎮火は水でということから、御札が水を呼び込むような形で書くのが決まりなのだそうです。本来なら、「火」の文字も書きたくないところなのでしょう。

 

本当にお寺でもこのような立春大吉と鎮防火燭の御札を貼るのだなと思った次第です。それほどまで、火災は怖いということです。

立春大吉と火の用心という御札もよくみかけます。鎮防火燭も同じような意味です。

 

今回は、南通用門から入っていきました。

おそらく売店に立ち寄る人はこちらから入るのではないかと思います。

駐車場側というとわかりやすいかもしれませんね。

 


赤坂豊川稲荷の駐車場側の南大門から入る

豊川稲荷の東京別院は独特の雰囲気があって、それを怖いという人もいるようです。

私は、日が短い頃に日が傾いてから行ったことがありますが、なんか怖い雰囲気ありました。

よく吒枳尼天が怖いとか聖天様が怖いとか聞きますが、それとは別の暗い感じの怖さだったのです。

お稲荷さんですから、赤い鳥居から入ります。



赤い文字で「大祭」と書かれています。

その後ろには、「節分」の文字も見えるので、節分の用意もしていたのですね。

本堂の中には、本尊の吒枳尼真天像のほか、摩利支天や愛染明王の像もあります。

出入り口近くの拝殿には大黒天像もあります。

 

それにしても豊川稲荷に来ますと、多くの狐さまに会いますね。

こちらの狐は、キリッとしてます。青銅っぽい造りに見えます。


招福利生の大黒天のお堂は真ん中に

赤坂の地にある豊川稲荷東京別院ですから、商売繁盛を願う人が多く訪れそうです。

近くにビルも多く、さらに赤坂の通りは水商売のお店も多いですからね。

あと芸能人も多く参拝しているのだとか。

だからなのか、大黒天とか、弁財天とかのお堂もありまして、稲荷社が既に商売繁盛の神様なのに、ご利益倍増になりそうな神様大集合というイメージがあります。

招福利生の大黒天ですが、利生とは、大黒尊天のご利益を意のごとく無量に生じるということだそうです。

よく菩薩が衆生にご利益をもたらすという意味で使われます。

 


赤坂豊川稲荷の融通金

こちらが弁財天に通じる道沿いにある「財宝を融通する」といわれる融通稲荷尊天のお堂です。

お稲荷さんとして油揚げがお供えされています。

商売繁盛にしろ何にしろ、先立つものはお金です。

南無如意宝生尊天が正式名なようです。

真心を込めて信心すれば金銀財宝の融通が叶えられるということです。

大きな幸せが授かるように参拝です。

こちらで受けた「融通金」は1年後に礼金として奉納することになっています。

真ん中にある黄色い袋がそうです。これを1袋いただいて、財布にいれておきます。

するとうまくいくということです。

ここの融通金は、人気なので、袋をいただけなかったこともありました。

今回は、例大祭で用意が十分になされていたのでしょう。いただくことができました。

1年後には奉納ですね。「融通金お返し処」の箱も用意されていました。

こちらのお狐様は、だいぶ睨みをきかせてますねー


池の近くに弁財天

弁財天といえば、水と切っても切れない関係です。

赤坂豊川稲荷の場合は、池になっていて、水が流れていました。

蛇がお使いですから、玉子がお供えされていますね。

 


豊川稲荷で悪縁切りは叶稲荷


「叶うとは願望成就すること」「願いごとがとどく」と書かれた札が立っているのが、叶稲荷社です。

一見すると、こちらの叶稲荷社で、悪縁切り、因縁除けの神様だとは思いませんね。願望成就とか書かれますと、勝運の神様とかと思ってしまいます。

 

悪縁切りというと、人間関係だけに思う人が大半でしょうが、こちらの神様は、地相、家相との悪縁切りだとか、方位除け、厄除けなどにも効くと言われ、一部の人には熱心の拝まれている神様です。

災禍除けに優れた神様です。

それにしても、お堂には、きちんと立春大吉、鎮防火燭の御札が貼ってありますね。

お寺の歴史を調べると火災で焼失ということをよくみかけます。

それくらいお寺が火災で無くなってしまうということは多いものなのです。

豊川稲荷の奥の院

奥の院です。

いつもは扉が閉まっているのですが、例大祭は開いていました。

ここに書いてあるのをみると、開けたら締めるようになっていることから開けても良かったのかもしれません。

開けっ放しにすると鳩がお供え物を荒らすとは。

奥の院前に数多く立っている旗は、願いがかなった人が奉納したものなのだそうです。

 


宇賀神王

奥の院の左手には三神殿があります。

真ん中に宇賀神王です。

福を生み、金運を呼び込む繁栄の神様で、衣食住に事欠くことのない神様です。

さらに商売繁盛にいいといわれる神様です。


徳七郎稲荷や太郎稲荷

円満な対人関係をもたらす神様です。「戦後混乱と辛苦の人の生活に明るい対人関係を与えてくださったと云われて」いるそうですよ。

苦労人こそ対人関係、人からのご縁を、ですね。

 


こちらは太郎稲荷です。

飛行自在の姿で人の健康を守り、骨節の痛み、頭痛、肩こりなどから救っていただける神様なのだとか。

万能薬みたいな神様ですね。

 


 

摩利支天像

豊川稲荷の境内には、七福神めぐりができるように七福神の像が点在しています。

こちらは摩利支天の像で、七福神ではありませんが、石仏のように境内にありました。

なお、本堂の中にも、摩利支天が安置されています。


本堂の中で御朱印帳を買いました

豊川吒枳尼真天と扁額に書かれています。七福神めぐりの色紙もあったのですね。節分追儺式の文字も見えていて、節分の用意もなされているようです。

本堂の開堂時間は、朝6時半から、夕方4時半までとなっていました。

やけに朝が早いのですね。

私は中に入らせていただきまして、中で御朱印帳を購入しまして、さっそく御朱印をいただきました。

 



私が購入した御朱印帳と、先ほど書いた「融通金」の黄色い袋です。

 



ブログ記事先頭に書いた南通用門ではなく、表の山門から入ってすぐ右手にあるのが御朱印などがいただける稲荷会館です。

さっそく購入したばかりの御朱印帳を渡して書いていただくことにしました。

 



本堂のところに飾ってあった七福神めぐりのスタンプが押せる色紙がこちらです。

それと、先に七福神の存在する場所が書いてある地図です。

点在しているので、探しながら歩くと赤坂豊川稲荷を一通り回ることができます。

 



山門近くには、「花の高3トリオ」の卒業記念植樹がありました。卒業記念とは昭和52年の話だったのですね。

桜田淳子は木蓮、森昌子は泰山木です。写真には山口百恵の植樹が入っていませんね。

それにしても赤坂見附だからなのでしょうか、芸能人の名前を見つけることの多い豊川稲荷です。

 



もう一つ、山門近くには、達磨さんのような石仏がありました。

 



改めて、豊川稲荷東京別院の山門からの写真です。赤い提灯がきれいです。大祭はいつもこの提灯なのかしら。

そういえば、御守を売ったり、のぼり旗の受付を行っている三所殿には、提灯を奉納した人の名前が書いてありまして、芸能人の名前を多く拝見いたしました。

ジャニーズ事務所のアイドルの名前もあって実に多くの芸能人が参拝しているのだなとわかりました。

 



階段の下からも写真を撮りました。豊川稲荷の寺標とともに写真を撮りました。

豊川稲荷とジャニーズ事務所はいろいろな機会でつながりがあるようですね。ジャニーズ事務所のおかかえアイドルの担当によってはファンが行くのでしょうね。