三輪里稲荷神社という名前よりも、こんにゃく稲荷のほうが知られている、通じやすいというお稲荷神社です。

初午の日に、御朱印がいただけると聞いたので行ってみました。

とにかく、「こんにゃく稲荷」というだけでも興味がそそられます。

私の住むところからはあまり交通の便がよくなかったのですが、行ってみましたよ。

 

アクセスは「こんにゃく稲荷神社入り口」というバス停がありますので、バスに乗っていくのがいいでしょう。

行きは京成曳舟駅から行きましたが、帰りは墨田区内循環バスに乗りました。うちの地方では行政のバスはあまり本数がないのですが、東京23区内のバスは比較的多めに走っているようでした。

こんにゃく稲荷は八広中央通りの道路からは近かったです。

 


こんにゃくの護符で有名なこんにゃく稲荷

ブログのトップ写真には「こんにゃく稲荷」となっていますが、反対側の神社標には、「三輪里稲荷神社」となっています。

それだけ「こんにゃく稲荷」の通称名が有名なのでしょう。

三輪里稲荷神社の名前のほうが知らなかった人いるのではないかな。

こんにゃく稲荷は地域の人が支えている神社のようでした。ブログのトップの写真からもわかるように神社の法被を着た人たちが集まっていました。

 

神社に神職の方が常時いるというのではなく、何か祭日があるといるという感じがしましたよ。職員が少ないとかホームページにも書かれていました。

 

さすがに初午の日は、地域の人たちが後片付けをしたり、境内を整えていたりしていました。

境内もそれほど広くなくて、どこか地域の公園という雰囲気です。



鳥居の裏側から写真を撮りました。

鳥居は、昭和32年8月に作られたのですね。

神社の鳥居のすぐ前、数メートルしか離れていないところに家が建っているくらいの場所でした。

鳥居の裏側の写真を撮って気がついたのですが、神社標の石碑は、こちらの内側に向いたものが正式のものかなと思いました。

その神社標にも三輪里稲荷神社の横に、「こんにゃく稲荷」の文字があります。


 

こんにゃくの護符がのどの病気によいと伝えられてきた

 

こんにゃく稲荷の絵馬です。「心願成就」のものですね。

絵馬に、「こんにゃくの護符」が描かれています。このこんにゃくの護符がのどにいいとして信じられてきました。

空咳が続くとか、喉の調子がよくないとか、昔からよくあります。西洋の薬で効かないときは、漢方薬を使うこともあるでしょう。それくらい喉の病気ってありがちなのです。

もちろん風邪も喉をやられますが。

2月の時点ではコロナと思う人も少なかったですけど。

 


 

こんにゃく稲荷で護符やストラップ、絵馬が売られていた

かわいい白キツネさんの「ステッカー守り」もあります。

こんにゃく護符を描いた根付、ストラップもあります。

どれもかわいい白キツネさんが描かれています。

三輪里稲荷神社は、職員が少ないそうで、もし御朱印やお守りが欲しい人は、あらかじめ、電話で確認しておきましょう。

 

私は最初、「護符」と聞いたので、何やら難しい文字が書かれたものかと思っていたのです。

それがのどの病気のために「こんにゃくの護符を飲む」と聞いてますますわからなくなっていました。

飲むって何?護符を飲む?と。

 


三輪里神社で御朱印は、初詣期間か初午の日がいい

こじんまりとした境内ですが、神社の社殿は歴史を感じます。

 

墨田区が書いてある説明書きによると、

「三輪里稲荷神社(こんにゃく稲荷)

慶長19年(1614)出羽国(山形県)の湯殿山の大日坊長が大畑村(八広、東墨田、立花の一部)の総鎮守として羽黒大神の御分霊を勧請し三輪里稲荷大明神として御鎮座致しました。

通称「こんにゃく稲荷」と呼ばれて人々の信仰を集めてまいりました。「こんにゃく稲荷」のいわれは、初午の日に当社が「こんにゃくの護符」を授与され、これをいただき煎じて服用すれば、のどや風邪の病に効くとされることに依ります」

となっていました。

そもそもは、羽黒山の神様だったのですね。私の母は山形県出身なので、親近感を持ちました。

それにしても一体、誰がこんにゃくの護符を考え出したのか?

この三輪里稲荷神社ですが、職員が少ないとのことなので、御朱印が欲しいという人は、なるだけ前もって連絡を入れておいたほうがいいようです。

三輪里稲荷神社には「御朱印帳」もあります。在庫があれば、の話ですけど。

お正月の初詣期間には、「初詣の特別御朱印」も出ますし、初午の日には、「初午祭限定御朱印」も出ます。

お正月や初午の日など、参拝者が多い時を狙ったほうが、特別御朱印もでますし、いただくのもスムーズだと思いますよ。

 


のどけのご利益こんにゃくの護符は、竹串ごと煎じて、そのお湯を飲む

 

三輪里稲荷神社の扁額がみえました。

欄間の龍もリアルな感じがします。

 

私が行った時は、地域の人たちが集まっていました。

地域の人々によって支えられているお稲荷さんなのでしょうね。

月次祭は、お正月元日に行われているようですから、初詣はこんにゃく稲荷に行き、その後は節分、そしてこの初午の日に参拝するのが習わしだったのかもしれませんね。

例大祭も9月にあるようでした。

 



龍の彫刻が見事なので、角度を変えてもう一度。

三輪里稲荷神社、こんにゃく稲荷のホームページによると、初午の日にこんにゃくの護符を配りますが、江戸時代の初期から続いているそうで、のど気の病気に効くと信じられてきたそうです。

 

初午の前日から、氏子総代など地域の人々がお手伝いすることで、このこんにゃくの護符は続けられているそうですよ。

一袋に10本入って、千円とのことでした。

 

手間がかかることを考えると、よく続けられてこれたなと、思いました。

 



狛犬ならぬ、白キツネさんのところから、神社の脇の彫刻や欄間の彫刻をどうぞ。

三輪里稲荷神社の御主祭は、倉稲魂神(うかのみたまのみこと。他にも漢字の書き方はあり)です。

 

境内はこじんまりとしていて、まわりはすぐに住宅になっています。

 


そばで彫刻の写真を撮りました。

足元には、「三輪里稲荷」と書かれた石碑もみえます。

こんにゃく稲荷の御朱印やこんにゃくの護符のおかげで、こういう見事な彫刻を見ることができました。

そもそもこんにゃくの護符のことを聞かなかったら、私はこの神社の存在も知らなかったわけです。