金という文字と王という文字で、金運アップになりそうなイメージがある金王八幡宮です。

 

渋谷の町中にあるのに、参道の幅は広いです。

渋谷に用事があったために、立ち寄っただけの神社だったので、下調べなしだったのですが、行ってみたらかなり大きな神社なので、ここ一帯の氏神様なのだろうなとわかります。

八幡通り、青山通り、宮益坂、道玄坂を中心としする渋谷から青山一帯の鎮守の神様です。

 

渋谷の繁華街と対象的です。

歴史と伝統がありますね。古くは渋谷八幡さまと呼ばれていたとか。

渋谷金王丸から金王八幡宮となりました。

 

桜の季節は金王桜が有名

金王八幡宮

渋谷駅から見ると、高台にある金王八幡宮です。

金王八幡宮ですよ。王に点はついていません!玉造神社は境内にあるけど。

 

格が高い神社は、鳥居も大きいですからね。気の流れを感じない私でも、遠くに見えるビル群をみて、きっと気の流れがいい場所に違いないと確信いたしました。

あとで、御朱印をいただいた時に、金王八幡宮参拝の栞をいただいたので、御鎮座920年ということを知りました。

 

下調べなしだったのに、これはパワースポットではありませんか。

 

渋谷の繁華街だけでなく、このような場所もあるのだと知ることができました。これは都会のオアシスではないですか(タバコ吸いにきている人が多かったけど)。夏なんかは、涼むことができそうですね。

拝殿向かって右手にあるのが金王桜です。桜の時期ではなかったのでもちろんまだ桜は咲いておりません。あと、2ヶ月ほどで咲き出すかな。桜が咲いたら、かなり絵になりそうな神社です。

拝殿脇に桜ですからね。

 

 

 

金王神社拝殿

金王八幡宮のお祭り自体は9月ですが、3月にも金王桜まつりとなっていました。

3月の金王桜まつりが楽しみです。金王丸祭でもあります。

 

金王桜は、雄しべが花弁化したものも残っていて、1本の枝に一重と八重が混ざり合って咲くという大変珍しい桜です。

江戸三名桜のひとつだそうです。

渋谷区指定天然記念物になります。

 

金王八幡宮の社殿は、渋谷区指定の有形文化財です。

江戸初期の権現造りとして貴重な建物になります。

社殿は、権現造りで春日局が金百万両を寄進して造営したそうです。やっぱり、すごい神社ですね。

金王八幡宮としての例大祭は、9月に行われているそうです。

なんと渋谷のど真ん中でお神輿が担がれている(御神輿連合渡御)のだとか。

 

金王八幡宮のご利益は出世に、子授け、交通安全

金王神社

二の鳥居の先に見える神門は渋谷区の指定有形文化財です。

神門も立派です。赤門とも呼ばれているそうです。拝殿もかなり彫刻など立派でしたが、左右対称のきれいな門です。

 

 

家に帰ってから算額のこともしりました。宝物殿を見学したので、見ているはずなのですが、残念ながら記憶にないです(笑)。

 

ここの金王八幡宮の面白いところは、ご利益の幅広いことです。

八幡さまですから、仕事運アップはわかるのですが、出世です。

春日局が徳川家光を三代将軍にしたいとこの金王八幡宮に祈願したといういわれがある神社です。その願いが叶ったので、社殿を寄付という太っ腹な話ですよ。

それと子授けです。

渋谷重家に子どもがなく、こちらの八幡宮で祈願を重ねていたら、子どもが授かったという話です。

その子どもが「金王丸」のちの土佐坊昌俊です。

さらには、交通安全というご利益も。

金王八幡宮のすぐ前が八幡通り(旧鎌倉街道)で、北側が青山通り(旧大山街道)で、交通の要所です。

お守りも交通安全のものが種類ありました。

 

こちらが金王丸御影堂です。

金王丸御影堂

渋谷金王丸常光です。

金王桜のいわれになった金王丸ですが、私は知りませんでした。源義朝に従って保元の乱で名を馳せたとのこと。

 

源義朝の子である源頼朝公ともご縁が深かったということです。鎌倉幕府を開くのにも尽力した人物です。

 

こちらの御影堂には、金王丸が17歳で出陣した時に母に形見として自分の姿を作らせた木像があって、3月最終土曜日に斎行される金王丸祭り(金王桜祭り)の時に開帳となります。

 

金王丸が所持していたという毒蛇長太刀も保存しているそうです。

渋谷氏としては武運があったのでしょうか。渋谷氏子孫のひとりが、東郷平八郎だったそうです。

 

玉造稲荷神社にて初午祭

そして、こちらが玉造稲荷神社です。金王八幡宮内にあります。

福参り玉造稲荷神社

江戸の元禄時代に創建したといわれる玉造稲成神社です。

平成29年2月12日の初午の日に福参りができます。午後2時30分から初午祭と書いてありました。

2月の初午の日ですね。

伊勢神宮の外宮の神様、豊受大御神(内宮の天照大御神の食事を司る)と同じ神様といわれる宇賀御魂神

初午の日の参拝を「福参り」と称し、大変縁起いいとされるそうですよ。

これは商売をやっている方なら、ぜひとも参拝しないといけませんね。

 

さらに、このようなものも初めて見ました。

遥拝金王神社

初午のお祭りは、稲成神社ならやっているのはよくあることです。

こちらでは、紀元祭も行っているのですね。

こちらは神武天皇御陵の遥拝できる場所です。ここから奈良県に向かって参拝です。作法は二拝二拍手一拝です。神社と同じなのですね。

 

離れたところからでもお参りできるのです。

神武天皇御陵遙拝式を行っています。

2月は神武天皇御陵遥拝ですが、秋分の日は、皇居に向かって遥拝式をおこなうそうです。

 

2月は、他にも27日に祈年祭(としごいのまつり)が行われます。一年の五穀豊穣を祈願します。11月には祈年祭の対となる新嘗祭があります。

これだけのお祭りを行っている神社ですから、歴史ある神社なのです。

 

他にも御嶽社もありまして、渋谷の交通の通りが激しい場所の中で一歩裏手に入るとこのような風水的にも良さそうなオアシスがあるのです。

 

以上のように、金王八幡宮はかなり、歴史と伝統がある神社ですね。

 

ここ一帯は、風水的に良いことを昔の人は知っていたのでしょう。この金王八幡宮を出て、目の前に豊栄稲荷神社がありまして、金王八幡宮の裏手には、東福寺がありました。

こちらが金王八幡宮のご近所のお寺である東福寺です。

東福寺

 

渋谷区重宝と書いてありました。東福寺の梵鐘です。こちらも歴史がありそうな場所ですね。

 

入ってみたのですが、残念ながら、工事中だったようです。

渋谷区重要文化財鐘

 

お寺の境内には至るところシートがあって、梵鐘の周りもこのような有り様でした。

豊栄稲荷神社については、後日書きましょう。