いきなり、奉納ののぼり旗に、ラノベやアニメの題名が書いてあるという神社に行ってきました。

『ゆるキャン△』、『涼宮ハルヒの憂鬱』、『とある魔術の禁書目録』、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』などの文字が見えます。普通なら、会社名や個人名が書いてあるのぼり旗なら見るのですが。

 

こちら武蔵野坐令和神社は、東所沢駅から歩いて10分くらいのところにある、角川武蔵野ミュージアム、千人テラス、アニメミュージアム、アニメホテルなどの複合施設であるサクラタウンの中にあります。

住所としては、埼玉県所沢市東所沢和田三丁目31番地3です。

最初、武蔵野坐令和神社がサクラタウンにできたと聞いた時、イベントかなにかで一時的なものかと思ってしまいました。

そうしたら本当に本物の神社です。

なお、この武蔵野坐令和神社なのですが、いただいた由緒書きによると、読み方は「むさしのにますうるはしきやまとのみやしろ」と読むようです。

その脇には、「むさしのれいわじんじゃ」とも、よみがながふられていました。

 


武蔵野坐令和神社の紫色を基調とした御朱印帳もみてきた

武蔵野線の東所沢駅から歩いて行きました。

ヤオコーなどのそばを通りそれほど遠くなく、10分くらい歩いて到着です。

近くまで行けば、隈研吾設計の建物が目立ちますので、すぐにわかります。

実は、以前にもこの建物は見ていたのです。今年の春くらいでしたか、まだ建設中の時です。

その時は、車でいったのですが、KADOKAWAが東所沢に拠点を移すとか聞いていたので、ここなのか~と思いながら見ていました。

所沢に移るにせよ、なぜ所沢駅近くにしなかったのだろうと思いました。

クールジャパンとやらで、「ジャパンパビリオン」もある「ところざわサクラタウン」です。

角川武蔵野ミュージアムも、漫画、ラノベ、アニメの複合空間とのことですし。

サクラというところからも、日本文化をアピールしたい気持ちはわかりました。

 


武蔵野坐令和神社のご祭神は


さて、この武蔵野坐令和神社の主祭神は、天照大御神です。

相殿神は、素戔嗚命です。

スサノオノミコトということは、疫病退散にもご利益ありそうに感じました。

この鎮座される二柱の御祭神を総称して、「言霊大神」というのだそうです。

武蔵野坐令和神社でいただいた由緒書きによると、

「言霊大神」とは、文芸・芸術・芸能といったコンテンツの表現に顕れる神の御稜威(神の威光)のことです。詩歌や小説、音楽や絵画、映画や舞台、アニメ・コミック・ゲームなど、やまとの国=日本で誕生するハイカルチャーからポップカルチャーまで、学術(アカデミック)から娯楽(エンタテインメント)まで、すべてのコンテンツに宿る神威を尊称して「言霊大神」とその御名を申し上げます

と、このように書いてありました。

KADOKAWAと所沢市が進める「クールジャパンフォレスト」という考えにも合っているように感じました。

 

ところざわサクラタウンはかなり広い

実際に行ってみるとわかりますが、このところざわサクラタウンは、かなり広い場所です。

今回、私は武蔵野坐令和神社だけを見てきました。

角川武蔵野ミュージアムや、アニメホテル、ジャパンパビリオンは、次回以降に見ようと思っています。

全体像はすでに春に車から見ていましたから。

私が行った当日は、アニメミュージアムなのか、アニメを目的に来ている人がけっこういるように感じました。

東所沢駅の方面から来ると、この武蔵野坐令和神社は、すぐに見えると思います。

上の案内図だと、左側のほうが東所沢駅から徒歩の人には、見えてくる建物群でしょう。

 



奉納旗の先には、赤い鳥居が何本もありまして、まるで稲荷神社のようです。

人工的ではありますが、小川らしきものも流れています。

 



武蔵野坐令和神社の拝殿は、建物の中に作られていました。

まるでビルの中にあるかのようです。

私が行った時は、ガラス戸より中には入れないようになっていました。

なので、ガラス戸の外から参拝しました。

小さめのお賽銭箱もありましたよ。

二礼二拍手一礼です。

 



そう言えば、先程の小川の先には、手水舎になっている場所がありました。

最近は、柄杓を使わないで、竹から水が流れていますので、そこで手を洗いますよね。

こちらの武蔵野坐令和神社も、そのようなやり方でした。

手水舎の奥に見えるのは、アニメのイベントとか、アニメミュージアムに行く入り口かな。

 



ガラス戸より中には入れなかったのですが、天井画を外から見ました。

これは、鳳凰です。

KADOKAWAのシンボルである鳳凰を題材にしたそうです。

描いたのは、天野喜孝氏です。

これも神社の由緒書きによると、

鳳凰は古来、「鳳」と「凰」一対であったとの説もあり、「未来から飛来した雌雄一対の霊鳥」をテーマとして描かれた

とのことです。

狛犬、神使像はニホンオオカミ

 

武蔵野坐令和神社の狛犬

そして、拝殿の両脇にはニホンオオカミがいました。

狛犬でもあり、神使像でもありますが、武蔵野坐令和神社では、ニホンオオカミをモチーフに彫刻家の土屋仁応氏に頼んだそうです。

私がすでに参拝したことのある秩父の三峯神社、青梅の武蔵御嶽神社も狛犬はオオカミですし、それと、長瀞の宝登山神社の奥宮も、お犬様といいますがオオカミですよね。

 

以前のブログ記事です。

三峯神社に土日に「白い気」お守りをいただきに行く場合は覚悟が必要

宝登山神社で季節限定の御朱印帳を購入!奥宮とロウバイ、ロープウェイ

 

 

オオカミ信仰は、旧武蔵国全域に広がっているそうです。

宝登山神社でも聞いたことがありますが、ヤマトタケルノミコトを導き、窮地を救った白き狼です。

これは『日本書紀』に書いてある、とのことが武蔵野坐令和神社からいただいた由緒書きの紙にありました。

神を守護する存在として、道に迷う人々を導く存在として、武蔵野の地に立つ当社神殿の側に鎮座しています

とのことです。

 



この武蔵野坐令和神社の隣は、スタジオのようになっていました。私が行った当日も、これから埼玉アニメディアソンの公開生放送を行うとのことでした。

「埼玉しばり」のアニソンだとかやっていたみたいです。

そう言えば、埼玉って地味にアニメの舞台となった場所があるのですよね。

それにしても、大きな提灯ですね。

日本文化を紹介するとしても、クールジャパンだとアニメだけになりそうですが、神社を作ったのですね。

これは角川歴彦氏の考えから来るのでしょうか。

春には、桜も見られる場所になるのかな。

 


アニメ聖地88の札所1番でもある

この武蔵野坐令和神社の絵馬を掲げる場所には、アニメ聖地88の札所1番の提灯があります。

私もアニメ聖地88のリーフレットいただきました。

見てみると、四国八十八ヶ所よりもハードルが高そうな聖地巡礼でした。

八十八ヶ所どころではないのです。

100ヶ所以上を回らないといけませんから。

これを見ていたら、四国八十八ヶ所巡りなんて、楽勝ではないかと思うくらいです。

私もすでに、川越の神社や、秩父のお寺には行っているので、アニメ聖地の一部は行ったことがあります。

特に、「あの花」の定林寺では、アニメファンの方々がアニメの光景さながらに実際にセリフを言ったり行動したりしていて、同じアニメで盛り上がるってなんだかいいなと思いました。

 



手水舎のところから、武蔵野坐令和神社の全体像をもう一度。

昨日、グランドオープンしたばかりだからなのか、御朱印などは外の授与所にていただきました。

そう言えば、こちらの武蔵野坐令和神社は、普通の神社とは違って、サクラタウンの施設が開かないと参拝できないので、参拝できる時間は、朝の10時からと、普通の神社よりは遅い時間から、です。

夕方も4時半くらいまでだったと思いますが、御朱印をいただきたい人は、神社のツイッターを確認してから行くといいです。

日によっては、時間短縮などもあるでしょうから。

 


11月6日のグランドオープンから3日間は通常の御朱印にプラスして記念御朱印も

御朱印帳は、3,500円のものと、2,500円のものがありました。

3,500円の御朱印帳は木製なのかしら。実際には触っていないので、確かめていませんが。

紫色を基調としているので、高貴な感じがします。

 



グランドオープン記念の御朱印は、1日50体まで、となっていました。

記念になるので、両方ともいただきました。御朱印は両方とも、書き置きでした。

やはり御朱印の印には、ひらがなで、「むさしのにますうるはしきやまとのみやしろ」として書かれている印でした。

 


月次祭も行う武蔵野坐令和神社

先程は、手水舎から神殿のほうに向かって写真を撮りましたが、今度は参道に向かって撮りました。

この先に見えるのが東所沢公園です。

赤い鳥居が稲荷神社のように見えてきます。

武蔵野坐令和神社では、毎月第一日曜日に月次祭を行うそうです。

月次祭も行っているのですね。ただし、ところざわサクラタウンの施設が開いてから、となるので、普通の神社よりは開始時刻が遅いみたいでした。

参加を希望する人は、人数制限があるので社務所に電話してから、ということでした。

 


大鳥居は電飾か?

先ほどの絵馬を掲げる場所のそばに、大鳥居がありました。

これ、網で回りを覆っているのかと思ったのですが、きっと暗くなったら電気が着くのではないかと思ったのです。

暗くなる前に帰ったので、わかりませんが、いずれSNSでアップした写真を見るようになることでしょう。

ツイッターか、Instagramあたりで見るのでは、と思います。

これからライトアップされる場所も増える季節ですものね。

 

ちなみに、ところざわサクラタウンの隣は東所沢公園なのですが、このようなオブジェがみえました。



紅葉で色づく木々に中に、銀色の玉子のようなものがありました。

こういうのも、クールジャパンフォレストなのかしら。

本来なら、コロナのことが無ければ、オープンも早かったでしょうし、クールジャパンフォレストで、インバウンドの場になったと思うのです。

訪日外国人旅行の拠点になりえたと思うのですが、このような事態になるとは、思いも寄らず。

それにしても神社をこの場に、ということは御朱印ブームがあったからでしょうかね。




グランドオープン時のショップとレストランです。

気になったのが、角川武蔵野ミュージアムにある角川カフェです。

今度はこちらに行ってみようかな。

 

ついでにマンホールの写真もヤマトタケルノミコト

最近、ダムカードならぬ、マンホールカードとか見かけますが、マンホールも注目なのですかね。

東所沢駅の近くで、このマンホールを見つけました。

武蔵野坐令和神社の狛犬というか、オオカミさんにまつわる、ヤマトタケルノでした。