杉並区でパワースポットと言ったら、この馬橋稲荷神社が五指に入ることでしょう。

なんて言っても、昇り龍が見れますから。

鳥居に2匹の龍が見られるという双龍鳥居は、珍しいものです。

私が以前、行ったことがある品川神社もそうでした。

調べてみると、東京三鳥居と言って、品川神社、馬橋稲荷神社、それに高円寺の鳥居を指すそうです。

高円寺と言っても、駅名の高円寺ではなく、宿鳳山高円寺です。お寺さんです。

それほど、貴重な鳥居である双龍鳥居なのです。

虎ノ門の金刀比羅宮の鳥居にも巻き付いていますが、あちらは、四神です。

青龍だけでなく、白虎、玄武、朱雀と4つの神様です。

それからすると、双龍鳥居は、昇り龍と降り龍(くだりりゅう)です。

 

東京三鳥居の馬橋稲荷神社の表参道は双龍鳥居

本来は、表参道から参拝するのがいいのですが、なぜだか、またもやグーグルマップの指示で行きますと、神社の裏手でした(東門)。

 

古びた社碑に「稲荷神社」としか書かれていなかったので、ここでいいのかなと思いましたが、赤い鳥居の上に、馬橋稲荷神社と書かれていたので、ビルの入口のような場所から入ることにしました。

東門からは裏参道なのでしょうが、参道には手水舎がありました。御影石に「洗心」と書かれています。

東門の鳥居には、「どんと焼きと七草粥を食べる会」との立て札がありました。

 

中に入ってみたら、すぐに社務所が見えて、表参道もわかりましたよ。

ビルの外からはこれほど大きな神社だとは思いも寄らずでした。表参道はけっこう距離がありまして、南北に長い距離の参道になっていました。

ちなみに、双龍鳥居は、表参道のほうの赤い鳥居を入って次の鳥居になります。二の鳥居になります。

このように、二つの龍が鳥居にからんでいるのが見えます。

東門から入って、参拝の列に並んでもよかったのですが、表参道のほうの手水舎に立ち寄ることにました。

 

手水舎のところからカッコイイ稲荷神社

表参道のほうの手水舎は、岩のようなところからお水が流れて、龍の口から流れる水を使うようでした。

なかなかカッコイイです。
「天然の大きな伊予の青石から清めの水が流れ落ちる手水舎です」ということで、伊予の石なのですね。

地下から汲み上げる水を使っているとのことで、そのために年間を通じて15度位に水温が保たれてているそうです。
馬橋稲荷神社の付近は、地下水も豊富なのか、境内にお水が流れていたのですよね。

表参道の両側に小川のように水が流れていました。

 

この青石を見ることができただけでも、表参道まで戻ってよかったと思いました。

 

随神門には大きな鈴と神様が

多少、戻る形になりますが、表参道の手水舎のほうに行ってみたら、大きな門がみえました。

随神門です。

 

そこには、茅の輪くぐりの輪が残されていました。

神社によって、初詣の時になっても茅の輪が残っている場合と、大晦日ですぐに撤去されてしまっている場合があるのですが、どのような基準なのでしょうね。

茅の輪くぐりというと、夏越の大祓がすぐに頭に浮かびますが、私の住んでいる近くの神社では、7月の終わりから8月にかけて置いてあったりしています。

馬橋稲荷神社の茅の輪は、八の字に動くには、狭いので、茅の輪くぐりをするだけ、くぐるだけの茅の輪になっているようです。

 

開運の鈴

随神門は、右に豊磐間戸神、左に奇磐間戸神の「戸守りの神の神像を祀っています」ということでした。
守り神ですね。

神様もいいのですが、気づくのがやけに大きな鈴です。

 

なぜにここまで大きい鈴なのか?

直径75cmということですから、大きさがイメージできるでしょうか。

 

開運の鈴だそうで、この下で手を叩くと反響するらしいのです。

 

昇殿の正式参拝は初詣の期間は元日から3日まで

正式参拝とは、清め祓いを受けた後で、御神前に玉串を奉納する正式のやり方になります。

その正式参拝ができるということでした。初穂料のお値段も良心的だと思いました。

 

 

拝殿の手前には、勾玉があります。

神聖な場所なのか。

拝殿のすぐ前にも、お狐様がいました。

拝殿は比較的新しく見えますが、後ろにある本殿のほうは、天保2年の建立だそうです。

正式参拝して、中に入ってもよかったかなと思いました。

 

稲荷神社、御嶽神社、天神社の馬橋稲荷神社

神額をみますと、稲荷神社(稲荷宮)だけではなく、天満宮、御嶽宮の文字もみえます。

 

馬橋稲荷神社サイトをみたら、御祭神は、主神としては2体の神様が書かれていました。

稲荷神社として、宇迦之魂神(うかのみたまのかみ)で、御嶽神社として、大麻等能豆神(おおまとのづのかみ)です。

稲荷宮と御嶽宮が主神としてのようで、天神社、すなわち、菅原道真朝臣の神様は、相殿のところに書かれていました。

 

拝殿に向かって左手には、厳島神社や斎霊殿、そして小さめの北の鳥居が見えました。

 

厳島神社に合祀されている水神様や弁財天様

厳島神社のほうに行くと、弁財天と書いてある碑がありました。

 

 

弁財天ですから、水に関係あります。

馬橋村に点在していた湧水には、水神様や弁財天様がお祀りされていたそうで、それをまとめた場所になるのだとか。

馬橋公園は、中央線を挟んで北側にありますが、この馬橋稲荷神社は線路は挟んで南側にあります。

馬橋村は比較的広い範囲だったのでしょう。

 

小さな祠がいくつかありました。

近所にあった稲荷社もここに祀られているそうです。

 

西鳥居がみえて、東西南北に鳥居あり

舞殿と神輿庫の先に、西鳥居が見えます。

こちらに車が置いてあるということは、車のお祓いなどもできるのでしょう。

まだ初詣の時期ですから、いつもとは様相が違うのでしょうが、おそらく西鳥居から入って車を止めてお祓いをするのだと思います。

 

東京三鳥居と言われる二の鳥居について、再度見てみましょう。

 

昇り龍と降り龍

御影づくりの明神鳥居です。

鳥居の裏側には、龍の尻尾らしきものも見えます。

こちらが降龍なのでしょうか。上野の東照宮では、頭を下げているほうが昇り龍と言っていましたが、こちらの鳥居はどちらが昇り龍なのか。

鳥居の表側に来ますと、このように下を向いています。

それに対して、反対側の龍は上を向いていますよね。

鳥居の表側に、尻尾らしきものも見えています。

やはり、この2つでひとつ、というのか。二匹いてこそ、セットになって運気面ではよろしいのでしょう。

 

ここは、二の鳥居ですから、その奥にも三の鳥居がみえるかと思います。

先ほどから書いているように、境内には水が流れていて、このような池のようになっている場所もあります。

龍と水は、関連がありまして、龍はいつも水を飲みに行くという伝説を聞いたことがあるでしょう。


馬橋の付近は、水神様がいらっしゃることなどから、水に縁ある土地なのでしょうね。

 

赤い鳥居が一の鳥居

一の鳥居からみると、3つの鳥居の存在がわかるかと思います。

そして長い参道のこともわかりますよね。

私は、馬橋稲荷神社に来るまえは、地元の人のお稲荷さんかなと思って、それほど広い神社ではないと勝手にイメージしていましたが、なんとこれほど参道があるとは。

 

こちらの一の鳥居のところにも、東の鳥居のところにあった1月7日に行われる「どんと焼きと七草粥を食べる会」についての案内が書いてありました。

どんと焼きは、正月飾りはなかなか捨てにくいものですので、この機会にお焚き上げしてもらえるということなのです。

 

 

稲荷神社の赤い提灯も印象的ですね。

暗くなってから見たら、どうなのかな。幻想的なかしら。

 

馬橋稲荷神社はお守りの種類も多い福寿の御守は手作りで

稲荷神社らしく、稲穂が御守のところにみえます。

福寿守りは、お正月の時のみ頒布されるそうですよ。

 

きつねみくじというおみくじがありまして、きつねさんが可愛かったです。

そのほかにも、願掛け狐というお供えできる狐もありました。オスメスあるそうで、一対でお供えするといいみたい。

絵馬に描かれている白狐がカッコイイです。シューとしてます。

縁結びに良さそうな「えにしの御守」もありました。恋愛運のためだけでなく、人の縁にも縁結びです。

授かり守りは、金運アップにも、子宝祈願にも良しということです。

御守についても、欲しくなるものばかりでした。

 

青地の龍も赤地に狐の御朱印帳もかっこいい

御朱印は300円以上、お気持ちで」となっていました。最近の神社は御朱印が500円以上のところが多くなっているのでありがたいです。

 

御朱印帳は、1,500円なのですが、「御朱印を押してお頒かちしております」ということは、御朱印込みの値段でしょうか?

確認していないのですが、もしそうなら、その点でも良心的です。ますます、馬橋稲荷神社が好きになりました。

「御朱印帳のみの頒布は行っていない」とのことなので、きっと御朱印込みの値段でしょう。

御朱印帳のサイズとしては、青い龍の御朱印帳は大きめタイプのようでした。二の鳥居にまきついている龍がイメージされて作られているのでしょう。上を向いていて、上昇運として運気アップに良さそうですね。

 

赤い御朱印帳は、狐が稲荷神社、梅が天神社、矢が御嶽神社を表しているそうです。こちらの御朱印帳のサイズは普通の大きさのようでした。

 

私は、御朱印をいただいてから、御朱印帳の存在に気づいたので、次回参拝したら、ここで御朱印帳を買いたいなと思いました。しかし、青にするか、赤にするか、またもや悩みそうです。