東京国立博物館にて、「高御座と御帳台」特別公開が始まりました。
大嘗宮に行った時も、これを逃したらもう一生見ることはないだろうな(機会があったとしても動けるかどうか9と思って行きましたが、今回もこれまた、これを逃したら、と思って見に行きました。
その前に、高御座が描かれている御朱印帳が日枝神社で出されているとその前から聞いていました。その特別御朱印帳を求めに日枝神社に行ってきました。
その途中、なんと即位の礼の時のオープンカーも赤坂の迎賓館で展示されていると聞きまして、そちらに行ってみたという忙しい1日をすごしました。
ということで、今回は、3箇所めぐりの旅です。
まずは、日枝神社で高御座が描かれた御朱印帳のお話から。
目次
天皇陛下の即位を記念した特別御朱印帳と復刻版の御朱印を求めに
日枝神社は、何度行っても空気感が違うというのかパワースポットだと感じる場所です。
謹賀新年と、すでにお正月の初詣バージョンになっていました。わたせせいぞう氏のイラストですね。
神猿(まさる)もしっかり描かれていました。
ブログ冒頭の写真が、その高御座の特別御朱印帳です。御朱印帳は白とこの色(たぶん黄櫨染の色)の2種類ありまして、どことなく、天皇陛下が即位の礼でお召になった黄櫨染御袍の黄櫨染のような色合いだと思って、こちらにしました。
この特別御朱印帳は数量限定なのですが、おそらく今年の令和元年内だけに限られるのでしょう。
以前にも、赤坂の日枝神社のことは、ブログに書きました。それとともに、日枝神社の御旅所についても、兜町に行った時のブログで書きました。
赤坂の日枝神社に猿ということで、申年に行ったときのブログ
兜町の日枝神社の御旅所に行った時のブログ
今回は、12月ですので、正面の写真も暑い頃と違い、イチョウの落ち葉いっぱいです。
それにしてもこの空気感が違ってくるのはなぜなのでしょうね。
先程も、もうお正月バージョンになっていると書きましたが、それがわかるのが、この茅の輪です。大祓のためですね。年越しの大祓です。赤坂の日枝神社は、31日に行うのでしょうか。
私は、今回ちょっと早めに、茅の輪くぐりをしてきましたよ。八の字に、ぐるぐると回ってきました。
その後に、拝殿に行って参拝いたしました。
お正月の初詣の準備がすすめられているようです。
七五三の晴れ着姿のお子さんが来ていて、ご祈祷はまだ、やっているのだなと思いました。ご祈祷の場所に遭遇しました。
ところで、新年を迎えると、新たに特別御朱印帳が出るようですよ。
今度は、紅白だそうです。
令和、初となりますからね。令和初となる新年、ということで、記念御朱印帖を頒布と書いてあります。
表紙の文字は、内閣府辞令専門職、それも令和の揮毫を担当した方の筆によるものだそうです。
数量限定なのですが、皇紀2680年にちなんで、紅白各2680冊限定だそうです。
頒布開始が、令和2年の1月1日午前零時からという、まさに時報とともに、という感じですね。
お一人様、紅白1冊まで、とのことです。
冒頭の特別御朱印帳は、天皇陛下の即位の礼を記念してだされたようですが、日枝神社では、5月の令和となった記念として、鳳凰と儀装馬車のバージョンの特別御朱印帳(金と銀の2種類)もだされていたようです。
そちらは、あっという間に限定数に達したみたいですね。
私がいただいたのは、天皇陛下御即位のあとに、令和元年十月二十二日と日付が書かれた御朱印帳でした。
即位礼正殿の儀の日です(10月22日から11月10日まで御即位に伴う儀式はありました)。
5月のも見たかったな。
もしかしたら、天皇陛下即位の金銀両方とも持っていて、さらに、この高御座の白とオレンジの両方を持ち、さらに令和と書かれた紅白の両方を持っている、という人も現れるかもしれませんね。
令和元年の間は、復刻の御朱印もあるとのことなので、両方ともいただきました。
大正からは、官弊大社(大正天皇の御即位の当日から)になっていたので、御朱印にもそのように記載されています。官幣、国から幣帛をいただく神社ですね。
戦後、社格制度が廃止されたので、社碑にも、「元」の字があったように思います。
伊勢神宮でも思ったのですが、由緒ある神社は、あっさり型の御朱印ですね。
日枝神社の戦前のバージョンも、そのようなあっさり型です。
東京国立博物館へ高御座と御帳台の公開で行ってみた
それで、今度は、本物の高御座です。
御朱印帳に描かれた高御座ではなく、本物です。
東京国立博物館で、特別公開「高御座(たかみくら)と御帳台(みちょうだい)」をやっているので行ってみました。
なお、新聞などで、特別公開は、無料だということを見た人もいるでしょう。
しかし、東京国立博物館に入るのに、入館料が必要なのでは?
と思う人もいるかもしれませんね。
実は、無料で見る部分が限られているのです。
特別公開の高御座と御帳台のほうだけ見る、という人は、東京国立博物館の入口に向かって、左に進みます。
私が行った時は、閉館時間が近づいていたので、すぐに入館できました。
午後2時ころは、60分待ちとかなっていたようです。
23日の月曜日が穴場の日だったようで、本来は月曜日は休みなのですが、この高御座と御帳台は見ることができたようですよ。こういう博物館は、月曜日は休みと思い込みますよね。
限定観覧の人は、無料なのですが、本館の特別4室と特別5室のみ観覧できまして、総合文化展(常設展)や特別展(今は、出雲と大和)も見ることができません。
それとミュージアムショップ、レストランも利用できません。
では、どうやって無料部分のみ参観の人なのかわかるのかというと、このようなパスを首から下げます。
帰る時には、このパスは回収されますよ。入口の門のところで回収です。
この特別観覧パスを首から下げている人は、無料で、本館の特別4室と特別5室のみ入ることができます。
高御座と御帳台、それに即位礼正殿の儀の時の女官や文官の衣装などが展示されている部分のみ、参観できます。
公開は、高御座と御帳台、即位礼正殿の儀で用いられた威儀物とともに、即位礼の諸儀式の写真と装束姿を再現する人形です。
入館に際し、手荷物検査が行われます。これは大嘗宮でも手荷物検査をしましたね。
このように、令和2年の1月19日まで、東京国立博物館にて参観できます。
それまでに行って見てくださいね。
入館しますと、簡単なパンフレットをいただけます。無料なのにすごいですね。
国民みんなで、お祝いだからなのかな。
ガラス越しの高御座と御帳台(時間によっては混雑で撮影が難しいかも)
私が行ったのは、閉館時間がせまる時間だったので、入館も待つことありませんでした。
しかし、この高御座と御帳台の前での写真撮影は、大嘗宮を思い出すような感じでしたね。
けっこう真正面を取り合います。しかし、ずーっと写真撮影している人なんていませんから、すぐに入れ替わりますよ。
待つことが大事。
天皇陛下がここに黄櫨染御袍をお召しになって高御座に上がられました。
皇后陛下は、御五衣、御唐衣、御裳をお召になって、高御座の隣の御帳台に上がられました。
テレビで見ている時は、全くわからなかったのですが、高御座と御帳台では、大きさが異なることが実際に見るとわかります。
御帳台のきぬがさには、瑞鳥の像を飾って、高御座よりも少しこぶりです。
高御座には、一番上に大きな鳳凰、まわりの柱の上の蕨手には小さめの鳳凰8羽います。
中の椅子の隣には、高御座には、案という小さな卓があります。
このように天皇陛下と皇后陛下が上がられた高御座および御帳台では違いがあったのです。
実際に間近見ることができて嬉しい!なのですが、ガラス越しなので、他人の顔が写真に写り込んでしまうのですね。
これが大嘗宮ではなかったことです。大嘗宮の時は、写真を撮るのに、押し合いへし合いでしたが、ガラスはなかったですからね。
私の周りは、けっこう中国語が飛び交っていて、中国人観光客も多かったようです。
中国も紫禁城(故宮)がありますからね。皇帝の座る場所とか、見ているから、日本のものも見たいでしょうね。
この高御座と御帳台は、大正天皇の時代に作製されて、いつもは京都御所の紫宸殿に置かれているのだそうです。
よく保存してありますよね。近くでみると、まるで新品のようにピカピカでした。
私の第一印象は、キレイ!でしたから。
高御座と御帳台は、裏側からも見ることができます。
こういう機会でもないと、まったく高御座と御帳台の違いなんて気づかなかったわ。
大正と昭和の時代は、京都御所の紫宸殿で行ったそうです。高御座を紫宸殿におき、その東方に御帳台となっていたそうです。
それが平成の即位の儀式では、皇居宮殿の正殿に高御座と御帳台を置いて行われ、それが今回も踏襲されたということです。
こうやってみると、東京国立博物館の特別室もかなり古めかしい建物ですね。レトロな雰囲気でいいです。
この後は、第二展示室に移りまして、威儀物を見ました。
盾や鉾、鼓や鉦、弓や太刀などを見ることができます。
本来なら伝統的な装束をつけた78名の威儀の者、威儀物抱持者が中庭の左右に並ぶ予定だったのが、雨儀となったので、宮殿の回廊に人数を絞って、25名が並んだそうです。
先程も書きましたが、休館日が月曜日となっていますが、12月23日は、高御座と御帳台の公開のみ、開館となっていたのです。私は、この日が穴場だろうなとは思ったのですが、23日は、予定がありまして、行けませんでした。
あとは、1月13日も祝日だからなのか、開館ですね。
開館時間は、午前9時30分から午後5時までとなっています。入館は、閉館の30分前ですので、お忘れなく。
金曜と土曜日は午後9時までです。
最初にアップした写真は、東京国立博物館がライトアップされていますが、あれは閉館後の写真です。
閉館の30分前には入館できません。しかし、それくらいの時間に来ていた年配の人がいて、残念がっていましたよ。
こちらは本館を出た隣の表慶館でしょう。
もう閉館時間が迫ります。急いで見ることになりますが、午後4時過ぎくらいだと、混雑もまだましなようです。
これから行く人は、閉館時間に気をつけることと、後は、開館している日を確認ですね。
12月26日から、令和2年1月1日まで休館日となっていました。それと1月14日も休館日ですね。
その後、再度、東京国立博物館に行くことがあったので、またもやレトロな建物を写真に撮ってきました。
昔の建物は、どれもこれも重厚さがあるのですよね。
行った時は、夜の参観ができる時でした。
いつもは5時までなので、残念がる人をみたことがありますが、この日は夜まで開いているので、ライトアップされた博物館の建物を見ることができました。
いつもの博物館とは違っていて、いいですよ。
夜もおすすめです。
天皇皇后両陛下のことだけにとどまらず、機会があったら、上野の東京国立博物館へ行ってみてください。
オープンカー(祝賀御列の儀のパレードで使用)を見に赤坂の迎賓館へ
トヨタのセンチュリーを改造したというオープンカーを見に、今度は、迎賓館へと行きました。
この日は、夜間公開のカフェが最終日でした。本館をライトアップする20時までということで、なかなか迎賓館でカフェなど楽しめる機会もないので、オープンカーともども楽しみでした。
それも直前に、ツイッターで見て、知ったという位の急に決めたことなのです。
赤坂の迎賓館の前の門のところです。写真を撮る人がけっこういますね。
しかし、ここの門は出口になっていまして、入るのは、西門からでした。
なお、入場時に金属探知器による身体検査と、手荷物検査がされまして、けっこうセキュリティは厳しかったです。
ぐるりと回ると、赤坂の迎賓館の公開期間が書いてありました。
私は何度か、四谷の駅前で春などに公開期間を見たことがあったのですが、今回改めて見ましたが、けっこう日にちが限られていたのですね。
ガーデンカフェにいたっては、12月22日から24日までだったという。
公開日程は、内閣府迎賓館のサイトにて決定次第、案内するようです。
そうですよね。海外からの来賓があれば、公開できないでしょう。
私はこんなチャンスはめったにないと、いい機会だからと、国宝となっている迎賓館赤坂離宮の本館も見ました。
本館も見学となると、1,500円(大人)が入館料になります。
日没後に行ったために、残念ながら「主庭」が入れませんでした。
前庭は石畳敷で、主庭は砂利敷です。
記念植樹などあったり、大きな噴水がある主庭を見たい人は日没の前に行ってください。
ただし、ライトアップは夜間公開時ですからね。
となると日没少し前の時間に行けば、両方見れるかな。
本館を見る予定がない人はお庭のみの参観もできます。
お庭だけなら、300円と言ってました。
とは言うものの、料金が高いですが、本館も見ておいたほうがいいと思います。
目の保養になるくらい、金ピカです。
絵画や刺繍などの芸術品もすごいです。
和風別館もありますが、そちらはHPからの事前予約が必要とのことでした。
(和風別館も見て、本館と庭も見るとなると、入館料が2,000円になります)
入館料に関しては、特別展などあると異なる金額になるそうなので、サイトで前もって確認してみてください。
なお、本館内部は、写真撮影できませんし、スマホや携帯電話(タブレット含む)も使えません。
だから、写真もなしです。
お庭のオープンカーのほうは、写真撮影可能ですが業務用の機材や三脚の持ち込みは不可とのことでした。
質問がある人は、ボランティア説明員にお聞きくださいということで、ボランティアの人が多くいました。
部屋ごとに建築様式が違いますし、装飾が見事で素晴らしいです。
そのそばに添えられた写真をみて、あーあの時の会見は、ここで行われたのかーって思いますよ。
で、そのオープンカーなのですが、前庭にあるということですが、本館の玄関先というようなところにありました。
こちらも高御座の時と同じようにガラス張りの中に納められていました。
建物の前にあるオープンカーです。
オープンカーに関しては、11月28日(木)から1月5日(日)まで展示されています。
しかし、急遽、迎賓館を使うということもありえるので、ツイッターで確認するといいです。
菊の御紋章と皇ナンバー等は、展示車両から取り外した状態で同時に展示されています。
主庭が見られなかったのが残念ですけど、ライトアップはやはり美しいです。
いい雰囲気ではありませんか。
なんだかベルサイユ宮殿に行った時を思い出しました。
スマホ・カメラではこれが限界ですが、デジカメならもっとキレイな光景になるのだろうな。
帰りは、正面の門が出口になります。
再入場ができないので、写真撮影したい人は思い残すことなく、撮っておいたほうがいいですよ。
ということで、最後にも迎賓館赤坂離宮のほうを見まして、写真を撮りました。
やはり、日没後のライトアップもおすすめです。
夜間公開がありましたら、ぜひ、どうぞ。