冒頭の写真は、江ノ電の写真です。
江ノ電に乗ってお花で有名な長谷寺に行ってきました。観音様にも会えます。
あじさいが有名な鎌倉の長谷寺ですが、いつの時期に行っても、なにかしら花を楽しめるようですよ。
だから、紫陽花の時期の混雑している時に行かなくてもOKです。なにかしら花を楽しめます。
とはいえ、私は梅と河津桜の頃に行きまして、景色が美しく、これは海外からの観光客にもぜひ訪れていただきたいなと思いました。
長谷寺では、1月1日は、万灯祈願、修正会が行われ、2月3日は節分会、3月18日は彼岸会、4月8日は花まつりがあります。
5月11日は、弁財天の縁日、6月1日は阿弥陀会、18日は、稲荷祭、7月18日は、観音施餓鬼会、8月10日は四万六千日大功徳日(浅草の浅草寺と違いますね。月遅れかな)です。
9月18日は彼岸会、26日は大黒天縁日、11月18日は、写経清浄会、12月18日は、納めの観音と蔵の市、23日は奉納もちつき会、31日は除夜会、万灯祈願と、ほぼ毎月なにかしら行事があります。
目次
観音様だけでなく、花と景観が楽しめる観光スポットとしても
春の時期は、桜、藤、ハクモクレン、ツツジ、ボタン、コブシ、えびね、サツキ、山野草、山吹、シャクナゲなど
夏の時期は、紫陽花、花菖蒲、百日紅、芙蓉、ユリ、ノウゼンカズラ、イワタバコ、ムクゲ、匂蕃茉莉など
秋の時期は、ハギ、桔梗、秋明菊、彼岸花、子福桜、ホトトギス、ツワブキ、紅葉など
冬の時期には、子福桜、千両や万両、水仙、福寿草、椿、木瓜、梅、山茶花、山茱萸など
お庭もキレイな長谷寺です。
めちゃくちゃ絵になると思いませんか?
お花は、ぜひとも楽しんでいただきたいお寺です。
そのほか、海が見えるという展望もおすすめです。私は、これほどまで景色がいいとは(それほど見晴らしがいいとは思いも寄らず)行く前には思っていませんでした。
外国からの旅行者にもおすすめの祈祷寺が長谷寺です。
長谷寺の十一面観音は木彫仏では日本最大級の仏像
正式には、海光山慈照院長谷寺というそうです。
長谷観音と呼ばれるくらい観音様で知られています。
鎌倉の中でも古いほうではないかなと思います。
本尊の十一面観音菩薩像は、日本では最大級の木彫り仏様です。
中国からの観光客が目立っていたように思いますが、西洋からの観光客もけっこう来ていましたよ。
花も相模湾も楽しめるという観光スポットですからね。
私は、山門を見てから、拝観受付のところに行きまして、まずは、御朱印帳を預けて中を散策しました。
こちらが観音堂です。
長谷観音は、「長谷寺式」とも呼ばれる特有の観音像らしいですね。
坂東三十三所観音霊場の第四番札所となっています。札所めぐりをなさっている人なら何番目なのかも知っていることなのでしょうね。
ちなみに、長谷寺は、拝観料が必要になります。
大人400円、小学生が200円でしたね。
3月から9月は、午前8時から午後5時まで
10月から2月は、冬時間となって、午前8時から午後4時半までが開門時間です。
ご祈祷や供養については、観音堂にて受け付けるそうです。
鎌倉の西方極楽浄土といわれるほど花が多くて梅雨の時期は紫陽花が有名
卍池のところに、千体地蔵がありまして、水子供養となるそうです。
いつの時期に行っても、お花が楽しめるとはいえ、長谷寺へ行こうと思っている人は、紫陽花目当ての人が多いと思います。
私のように時期をズラす人もいるとは思いますけどね。
長谷寺は、思ったよりもお堂が多くて、どのように見て回るのが一番いいのかわかりませんが、思うがままに回ってみました。
地蔵堂は庶民信仰の代表であるお地蔵様
福壽地蔵を祀る地蔵堂です。この周りに先ほどの千体地蔵尊もあるのでお地蔵様は多くいらっしゃいます。
長谷寺には洞窟あり(弁天窟)弁天堂も
弁天様を祀るところは、どういうわけか、穴の祠がありまして、洞窟の中へ探検するようなイメージがあるのですよね。
長谷寺の弁財天様は、言い伝えでは、弘法大師が修行の折に、ここの岩窟にこもって自ら刻んだという尊像となるそうです。
その尊像自体は、長谷寺の観音ミュージアムのほうに移っていて、代わりに福徳弁財天が祀られています。
弁財天の洞窟には、お使いの弁財天十六童子が刻出されています。
弁財天と言ったら、銭洗弁財天ですね。
なにより弁財天と「水」は切っても切れない縁ですから、池、湖、川などのほとりには弁財天様がいるということです。
観音ミュージアムも参観しました
順不同になってしまっていますが、観音ミュージアムも参観しました。
以前の宝物殿(宝物陳列所)だったものをリニューアルして、今風の映像を加えたミュージアムになりました。
鎌倉の地まで来ますと、見るべきものは見ておこうという気持ちになって、見学しました。観音三十三応現身立像を見ていくといいかと。
1階が常設展で、2階が企画展コーナーになっています。それほど時間も取られませんでしたから、見学していくといいかと思います。
ここで御守とか、買えますよ。
拝観料が忘れてしまったのですが、確か、大人は300円だったかと。
こちらは、午前9時から午後4時半までですが、入館するのは4時までとなっています。
正月三が日には書架を回すことができる!経蔵(転輪蔵)があったのが驚き
高野山に行ったときに見たことがある転輪です。
お経の倉庫ともいうべき、経蔵です。
中に回転式の書架があります。この書架は今は回すことができませんが、観音様のご縁日(毎月18日)には回すことができるそうです。
あとは、有名な四万六千日のご縁日です。そのほかお正月の三が日にも回すことができるそうです。
書架を一回転させると、中に納められている一切経(大蔵経)をすべて読んだということになるという功徳への道ショートカットということですね。
お坊さんが分厚い経本を左右にバラバラと広げているのも、「転読」といいまして、私も大般若経転読などを見たことがあります。
あれと同じで、「読んだことになる」そうで、すなわち、功徳がいただけるということと同じですね。
この転輪蔵の中には、このようなマニ車が18基ありまして、
これは、ぐるぐるできました。
こちらも同じく、回転させた数だけお経を読んだことになり、功徳が積めるというものです。文字が読めない人のためのものだったと言われていますよね。
観音ミュージアムや経蔵の先には、眺望散策路もありまして、本当に、お庭の美しさと眺めの良さを両方楽しめます。
竹林があると、風情ありよね。
眺望散策路が、あじさいに見どころ、「あじさいの小径」になります。
あじさいの種類も40種類以上あるそうです。
大黒堂には、さわり大黒
私は、大黒さまが大好きで、大黒天とか、大黒堂とか書いてあるとすぐに行きます。
こちらの大黒堂には、触れることができる「さわり大黒」がありました。
長谷寺の大黒天像は、神奈川県でも最古の尊像だそうです(このさわり大黒ではなく)。
現在は、観音ミュージアムのほうに、収蔵されていて、出展する時期も決まっているのだそうです。
だからこそ、代わりになるのが、こちらの「さわり大黒」とか、堂内にいらっしゃる、出世開運受け大黒天」ですね。
七福神めぐりでも、こちらの大黒天は人気らしいですよ。
これらのお堂のほかにも、稲荷社(かきがら稲荷)もあります。
長谷寺の観音様の海渡縁起にまつわる伝承として、海に漂う観音様に付着した「かきがら」の導きで、この長谷寺に流れ着いたという伝説。
だからなのか、貝殻を使った「かきがら絵馬」がありました。珍しい絵馬ですよね。
ちょっと、文字を書くには書きにくいかもしれません。
見晴台から相模湾を眺める
かなり遠くまで見渡せます。
長谷寺に行ったら、忘れないでほしいのが、見晴らしがいいということ。
鎌倉八景の「長谷の晩鐘」と呼ばれる景勝地であることです。
由比ヶ浜や三浦半島、相模湾を一望です。
これらのほかにも、本堂右脇の阿弥陀堂、鐘楼、書院(写経、写仏などできる)、和み地蔵などあります。
境内には、海光庵という、精進料理を元にした食事や、甘味、飲み物があるお食事処があります。
お食事は、午後3時までということです(4時くらいまでなら、お茶など楽しめます)。